CG-ARTS NEWS

「ゲームクリエイターへの道」セガの小田幸雄氏がオープンキャンパスで特別講演

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「龍が如く4」のCG制作を、業界志望の学生や保護者に紹介
CG-ARTS協会の認定教育校である、KCS福岡情報専門学校にて、株式会社セガの小田幸雄氏に特別講演を実施していただきました。
小田氏は株式会社セガ所属の3次元CGのデザイナーです。「龍が如くシリーズ」では、主に背景パートを担当されました。また、同社入社以前の大学在学時にCG-ARTS協会の検定(当時の名称はCG検定2級・3級)を受験し、合格なさっています。
「ゲームクリエイターへの道」と題した特別講演の受講者は約50名で、その内の約20名は在校生、約30名はオープンキャンパスのために来校した高校生とその保護者の方々でした。小田氏は「龍が如く4」の完成映像はもちろん、本来であれば公開されることのない制作途中の映像や絵コンテ、取材写真なども披露しながら、同作品に関わったデザイナーの具体的な仕事内容を、初心者にもわかりやすい平易な言葉で解説してくださいました。

背景、キャラクタ、モーション、イベント、エフェクト、、、どんな人が向いているのか?
「龍が如くシリーズ」のデザインチームは、大きく分けて、背景パート、キャラクタパート、モーションパート、イベントパート、エフェクトパート、2Dパートの6つで構成されていたそうです。各パートのリーダーが、力の入った解説資料をこの講演のために用意してくださっていました。
小田氏は、各パートの仕事の流れに加えて、「どんな人がそのパートに向いているのか」についても言及されました。
たとえば背景パートの場合、「いろいろなものを観察するのが好き」「プラモやジオラマなど、細かいつくり込み作業が好き」「どうやったら効率よく物事を進められるか考えられる」といった人が向いているそうです。
キャラクタパートの場合、「リアル系、ファンタジー系、デフォルメ系、さまざまな知識をもっている」「つね日頃から自分の引き出しを広げる習慣をもっている」「自分の好きなジャンル以外にも積極的に目を向ける」「自分以外の人の個性や良さを素直に認められる」「デッサン力(デザイナーとしての基礎体力)がある」といった人が向いているそうです。 各パートの特徴を説明していただいたことで、さらに仕事内容がイメージしやすくなりました。

「引き出し」「コミュニケーション」「覚悟」、、、知識や技術と同じぐらい大切なもの
講演の最後に、小田氏はゲーム業界を目指すうえでの大切な心構えを丁寧に語ってくださいました。
「セガのような大手は仕事が分業化されています。大手を目指すなら、早い段階で何をやりたいか決めて、必要な力を磨いてください。その一方で、小規模な会社や個人で、同人ゲームやiPhoneなどのモバイル向けゲームを制作するという道もあります」
「いろんな経験値を重ねて、『引き出し』を沢山もつことが大事です。ネットから得られる経験はわずかです。街に出て、観察して、肌で触れて得られる経験を大切にしてください」
「ゲームは1人でつくるものではありません。沢山の人が一緒になってつくります。時には自分を抑えて、他人の意見を聞ける、コミュニケーション能力が大切です」
「『覚悟』を決めて、この業界を目指してください。競争率の高い業界です。自分はこれしかない、という強い気持ちで挑んでください。そう決めた人は強いです」
長年の経験に裏付けられた小田氏の言葉は説得力に溢れており、受講者は熱心に聞き入っていました。

講演後には受講者との懇談会にも応じていただき、業界を目指す学生の動機付けや励みになる講演だったと、好評をいただきました。

開催情報
・日程 2010年5月30日(日)
・会場 KCS福岡情報専門学校 (福岡市中央区春吉1丁目11-18)
  http://www.kcs-f.ac.jp/index.html
・時間 10:15〜11:35
・講師 小田 幸雄 氏 (株式会社セガ 第一CS研究開発部 第二デザインセクション グループリーダー)