イベント概要
海外進出に強い意欲を持ち、将来海外での活躍が期待される国内の短編アニメーション作家を対象に、育成から海外展開までを一体的に支援する「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」(略称:NeW NeW(ニューニュー))では、このたび、トークイベント「ファンタジア国際映画祭と(短編)アニメ(ーション)」を実施します。
「NeW NeW」プロジェクトのアドバイザーのひとりを務めるルパート・ボッテンバーグ氏による、アニメーション業界関係者(学生や教育関係者含む)を対象にしたレクチャーを開催いたします。
ルパート・ボッテンバーグ氏がアニメーション作品のプログラムを担当する「ファンタジア国際アニメーション映画祭」は、北米最大級のファンタスティック映画祭(ジャンル映画を対象とする映画祭)として、1996年以来毎年、カナダ・モントリオールで開催されています。(2025年は7月17日から8月3日に開催)
ファンタジア国際映画祭は、その設立以来、日本のアニメ作品を多数上映してきており、2012年には、最も優れたアニメーション作品に与えられる最高賞の名前を「今敏賞」に改称するなど、アニメは映画祭のプログラミングのひとつの根幹を成すものとなっています。また、短編アニメーション作品についても、ボッテンバーグ氏のプログラミングのもと、長年にわたってバラエティ豊かなセレクションが行われており、アニメーションを専門とする映画祭とは異なる見取り図を提供しています。
今回、ボッテンバーグ氏には、ファンタジア国際映画祭についての紹介とともに、映画祭にとって「アニメ」および「短編アニメーション」が果たす大きな役割についてお話しいただきます。幅広い興味関心のみなさまのご参加をお待ちしております。
※ 本イベントはオンラインでの開催となります。
日時:2025年3月29日(土)15:00スタート/17:00終了予定
登壇者:ルパート・ボッテンバーグ(ファンタジア国際映画祭アニメーションプログラマー)
参加費:無料
申込方法:こちらのフォームよりお申し込みください。
※ お申し込みいただいたメールアドレスに、オンライン視聴URLをお送りします。
事務局:CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)
講師によるレクチャー概要
1996年の第1回開催で大友監督の『MEMORIES』を上映して以来、日本のアニメーションは、北米で最大かつ最も長い歴史を持つジャンル映画の祭典、モントリオール・ファンタジア国際映画祭に欠かせない要素となっている。ファンタジアのアニメーション・プログラミング・ディレクターであるルパート・ボッテンバーグが、欧米におけるアニメ鑑賞の変遷と、同映画祭が日本のアニメーションを紹介してきた歴史について語る。
ルパート・ボッテンバーグ
モントリオールで育ち、卒業後はフリーランスの仕事を経て、コミックアートの即興的共同制作イベント「コミックアートジャム」を創設。高い技術が特徴的な描画スタイルをもつ。ビジュアルアートイニシアチブ「エン・マス」の共同ディレクターを永年務める。クリプト神話学的なマルチメディアプロジェクト「Lost Myths」共同制作者。12年、初の個展「Traumstadtdenken」を開催。ファンタジア国際映画祭のアニメーションプログラミングディレクター。
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会