イベント概要
CG-ARTSでは、独立行政法人日本芸術文化振興会から委託を受けた「文化芸術活動基盤強化基金 クリエイター等育成プログラム(短編アニメーション分野)」の中でマネジメントのニューディアーとともに、日本の短編アニメーション作家の海外での活動を後押しする各種プロジェクトを行っていきます(2024年度〜2026年度)。新作のアイデアがある作家の活動を海外にプロモートするほか、国内では各種映画祭等と連携し、作家・関係者向けのレクチャーやトレーニングプログラムを開催することで、インフラの強化に努めます。
今回、本プロジェクトによってドイツのプロデューサー、ファビアン・ドリーホースト氏を日本に招へいするにあたり、アニメーション業界関係者(学生や教育関係者含む)を対象にしたレクチャーを行います。
レクチャーは二部構成です。まず、本プロジェクトのプロデュースを担当する土居伸彰が、日本のアニメーション作家の短編アニメーション作品を国際共同製作した経験に基づく「企画」「資金調達」「制作」「(映画祭を中心とした)配給」「マーケットへのアプローチ」についての概要をお伝えしたうえで、ヨーロッパにおけるプロデュースのシステム(さらには日本人作家がどのようにしてそのシステムに食い込みうるのか)について、ドイツの例を中心にドリーホースト氏にお話しいただきます。
短編アニメーションを中心に海外映画祭での活動を念頭に置いているクリエイターやその教育やプロデュースにあたる関係者のみなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
日時:2024年11月7日(木)18:30開場/19:00開演
会場:シアター・イメージフォーラム3F「寺山修司」(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2)
登壇者:
・土居伸彰(ニューディアー代表)
・ファビアン・ドリーホースト(スタジオFabian & Fred プロデューサー)
参加費:入場無料(事前登録* /定員30名)
申込方法:こちらのフォームよりお申し込みください。
*原則として事前登録制ですが、当日、席に空きがある場合は、当日先着順で受付します。
主催:CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)、独立行政法人日本芸術文化振興会
プログラム内容
18:30 開場
第一部:19:00-19:45 「映画祭を中心に活躍する」モデルの理想と現実、可能性
講師:土居伸彰
概要:「海外映画祭で活躍するアニメーション作家」の活動の実態とは、実際のところどのようなものなのか? 国際共同製作によって日本人作家の短編アニメーション作品をプロデュースしている講師が、「企画」「資金調達」「制作」「(映画祭を中心とした)配給」「マーケットへのアプローチ」と段階を追って解説することで、「映画祭を中心に活躍する」キャリア形成をめぐる幻想を払拭し、実態を正確にお伝えすることで、これからのシーンを背負う若手作家や学生に対し(もしくは制作スタジオが若手監督に対し)適切なキャリア構築の手助けができるようにする。
講師略歴:配給・製作・映画祭運営・執筆等を通じて知られざるアニメーションを「紹介」する事業を行う株式会社ニューディアー代表。ひろしまアニメーションシーズン プロデューサー。プロデューサーとしては主にフランスとの国際共同制作によって日本のアニメ作家に新作制作の機会を提供する。著書に『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』(フィルムアート社)、『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』(集英社新書)など。
第二部:19:45-20:30 ヨーロッパでのプロデュースの実情〜ドイツの場合
講師:ファビアン・ドリーホースト
概要:ヨーロッパにおけるアニメーション作品のプロデュースについて、作家の発掘から資金調達、作品発表後の展開(映画祭およびマーケット)までを一気通貫で紹介する。(英日通訳あり)
講師略歴:1981年生まれ。フレデリック・シュールドとともに制作スタジオ「Fabian&Fred」を設立。同スタジオはデュッセルドルフとハンブルグの2都市に拠点を構え、社会性を強く喚起しグローバルな視野に目覚めさせる全年齢向けエンターテイメント作品のプロデュースを行っている。初の長編アニメーション作品『スルタナの夢』はザグレブ国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得。日本でも東京国際映画祭での初上映後、新潟国際アニメーション映画祭でも入選している。
なお、イベント終了後、交流会(名刺交換会)を開催いたしますので、そちらもあわせてご参加ください。
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会