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一般的にゲームとは没入性の強いメディアであり、プレイの過程でプレイヤーの身体が画面内のキャラクターへとオーバーラップしていく。アクションパズルゲームである本作も、例に漏れずそうした側面があるのだが、〈画面を録画し、逆再生することで、画面内のキャラクターを移動させる〉という特殊なルールがプレイヤーを奇妙な感覚に陥らせる。 本作のプレイヤーは、キャラクターへ没入する以外にも、画面上で起きていることを俯瞰する、いわば没入とは逆のメタ視点に立つことも同時に要請されるのだ。さらに、ゲーム内ではそのルール上、ゲーム世界の録画と逆再生を繰り返すことになるので、ゲーム内時間と実時間がどんどん乖離していく。分裂気味の身体感覚を抱えたまま、無数の可能世界を試行していくような本作は、ゲームというインタラクティブな遊具ならではの面白さがふんだんに盛り込まれていると言えるだろう。本作にハマった結果、プレイヤーにどのようなリアリティが形成されるのか、非常に興味深い。なお今回、ほぼ同様のゲームシステムを持った作品の応募もあったが、操作性が洗練されている本作を支持した。
(渡邉朋也)

アイディアが素晴らしい。逆再生というネタを上手くゲームに落とし込めていると思います。個人的には頭の今まで使った事の無い部分を使って答えを考える印象がありとても疲れた。それだけ結構難しいパズルではあるが、理不尽な答えは無く納得出来る回答なので発見した時の感動は大きい。
(小村一生)

八木 亮輔
HAL大阪
ゲーム