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現場の第一線で活躍する制作会社の代表の皆さんに、実際にCG-ARTSの検定を受験いただいて、制作現場において検定の内容は役立つのか、検定の合格を目標に知識を学ぶことは意味があるのかなど、ご自身の体験を通して感じた率直な思いをインタビューしました。

今回ご協力いただいたのは、「自分たちの理想とする開発者集団を自分たちの手でつくろう」という信念のもとにゲーム開発を手がけている株式会社リズの磯野社長。ユーザーのニーズをとらえる力」「進み続ける技術をしっかり追いかける力」「挑戦を続け、新しい楽しさを生み出す力」の3つの力を発揮できる開発体制を目指す株式会社ランド・ホーの塚原副部長。映像コンテンツ制作・配給、放送関連、テレビコマーシャル制作、デジタル映像処理など映像に関わる多くのコンテンツを手がける株式会社東北新社の小林ディレクターと小西チーフプロデューサーの4名の方々です。

異業種からのWebデザイナー検定への挑戦

ー 検定受験に至った経緯を教えてください。

株式会社リズ 磯野社長
株式会社ランド・ホー 塚原副部長
株式会社東北新社 小林ディレクター
株式会社東北新社
小西チーフプロデューサー

磯野貴志氏(以下、磯野):ぼくは前回も検定社長対決という企画でCGエンジニア検定エキスパートを受験したのですが、そのときにご一緒した、ある社長の勉強法が凄まじくて…。ちゃんと勉強すれば結果がでるんだということがわかりました。普段はWebデザインというものとは直接的な関わりはないのですが、その方の勉強法を参考にしながら今回は挑戦してみたいと思い、受験しました。

塚原爾奈氏(以下、塚原):もともとはゲームのグラフィックデザイナーでしたが、現在はリクルーティング、広報、営業などをしています。Webに関しては社内のWebページの更新をする程度なので、今回お話をいただいたときは受験するか迷いましたが、磯野さんとも親交がありましたので挑戦してみようと思いました。

小林弘明氏(以下、小林):デジタルビジネス企画開発部という部署で、ぼくはプロデューサーという位置付けでイベントの企画をしたり、制作進行をしています。部署のなかではWebに関しての知見が個人個人にばらつきがあり、部署全体でデジタルリテラシーを平準化していきたいという思いがありました。ぼくは部署の研修なども企画しているのですが、そんなときにCG-ARTS検定の話題がでて、社内での研修として講習と検定をセットにすることにしました。自分は高みの見物をしているつもりでしたが、いつの間にか自分も受験することになってしまっていました(笑)。

小西賢治氏(以下、小西):映像制作以外にも、普段の業務のなかでWebの仕事が多くなってきていたのですが、Webへの苦手意識を部署全体がもっていました。そんなタイミングで社内にCG-ARTS検定について詳しい方がいまして、その方の紹介をきっかけに部署の全員で受験してみようという動きになりました。

ー それではみなさま、気になる今回の試験結果を発表させていただきます。磯野さん、小林さんは9割以上、塚原さんは8割以上の正答率で合格でした。小西さんですが、マークシートの記入ミスをしていたことが採点時の調査でわかり、今回は残念ながら不合格という結果になりました。ただ、もし記入ミスがなかった場合は8割以上の正答率でしたので合格でした。

小西:マークシートへの記入ミスは試験終了間近で気付き、転記している途中で時間切れになってしまいました。でも合格するよりも勉強してきたプロセスのほうに実りを感じていましたので、あきらめました(笑)。

磯野:ぼくも実は記入個所を間違えていましたが、早い段階で気付けたので間に合いました。

小西:試験開始前に試験官から注意喚起はされていましたが、解いているうちに熱くなって忘れてしまうんですよね。

磯野:問題集やマークシートのレイアウト、受験時の試験官の徹底した注意喚起など改善が必要です。これは今後のテーマになってきそうですね。

ー 実際に試験会場で受験してみた感想を教えてください。

磯野:たまたまぼくが受験をした教室の席が、時計が見えない位置でして、時間が測れず焦りました。受験票には時計を持参することを勧める旨が書いてあったのですが、最近はスマートフォンの時計に慣れてしまっていて、前回の受験時も教室に時計があったから大丈夫だろうと油断してしまいました。みなさん受験票に書いてあることは守ったほうがいいです(笑)。

小林:試験を受けるということが、なかなか普段は味わえない感覚で新鮮でした。若い方ばかりでしたので、ちょっとアウェー感がありました。自分が怪しまれないか心配でした(笑)。

塚原:試験そのものとは関係ありませんが、私が受験した教室の席では、廊下の照明センサーが点いたり消えたりするのがすごい気になりました(笑)。

ー 試験問題の内容について、気になった点がありましたら教えてください。

磯野:ひっかけ問題がありましたね。たとえば、第2問の設問aですが、②の選択肢も普通に読むとアリだなと思ってしまいました。おそらく制作者とユーザーの価値観という部分に間違いがあったんだろうと思いますが。塚原さんは正解だったんですね。

※正解答はエ

塚原:過去問に似たような問題があったので、正解できたんだと思います。

磯野:専門用語に関しては勉強中に何度も間違えた個所でした。Webの用語ということで、普段ゲーム開発の仕事のなかでは全然なじみがなかったので、呪文にしか思えませんでした(笑)。

小林:設問の文章量が多く、後半はゲシュタルト崩壊気味でした(笑)。文章を読むのが大変な検定でしたが、それが逆にいいなとも思いました。教科書としては体系的にまとまっているので、いったん丸暗記するつもりで知識を吸収することも大切だと思いました。

 

異業種だって合格できる!繰り返し学習することの大切さ

ー 勉強方法や合格するための手段について行ったことがあれば教えてください。

塚原:過去問を1回やって、間違った個所にアンダーラインを引いて、わからなかった言葉を教科書に戻ってもう1回やるという勉強をしていました。基本は過去問のみの勉強だったので過去問に出ていないところは勉強していません。過去問を繰り返し解いてわからないところクリアしていけば、8割くらいはとれるのではないかと思います。プラスアルファで教科書をしっかり読み込めば、もっと良い成績がとれると思います。

小林:社内の講習を受けてみて、勉強しないと受からないだろうと感じ、講習とは別に公式問題集を購入して勉強しました。

小西:小林は海外出張中も勉強している場面を見かけました。

小林:飛行機内で映画をずっと観ていても疲れてしまうので、眠くなる本をと思って持参しました。冗談です(笑)。普段の仕事でも業務に関わる分野の概要を勉強するようにはしていますので、勉強すること自体は苦痛ではなかったです。

磯野:どのくらい前から勉強は始められましたか。

小林:6月末なので、1週間前です。

小西:ぼくの場合、前日に見出しの専門用語だけ抑えるような感じで、勉強らしい勉強はほとんどしなかったと思います。普段の仕事で勉強はしているので、今回はむしろ勉強せずに受験をしたらどうなるか試してみようと思いました。社内の講習は受けてみましたが、大体は知っている話でした。講習を受けた部下のなかには、Webってこんなしくみでできていたのか!って感動している者もいました。

塚原:私は3週間くらい前から始めました。朝、夜の通勤時間中の30分ずつくらい。過去問のほかにもスマートフォンの単語帳アプリで単語帳をつくって勉強していました。教科書の各章の最後にあるKeywordsは間違えたときの手がかりになりましたので意外と便利でした。

磯野:ぼくは前回の検定社長対決の影響もあり、ノートをつくりました。2週間前くらいから始めましたが、つぎの記録が7月1日でしたので本腰を入れたのは結局本番の1週間前だったと思います(笑)。そこから3時間ずつ勉強して、試験前日は11時間勉強しています。最初は過去問を解くところから始めましたが、このときの最初の結果が6割くらいの正答率だったので、なにも勉強しない場合は受からない検定だなと思いました。わからない単語や解説をひたすらテキストを見返しながら調べ、ノートに書いて覚えていく勉強法でした。その結果最終的には過去問で8割くらいとれるようになり、自信をもって試験に挑むことができました。

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