受験者の声


山本 美咲 さん
順位:2024年35位
総合点:76.5点/いいね数:14
受験当時の所属:吉田学園情報ビジネス専門学校 CG学科 1年
卒業年次:2027年3月卒業予定
※学校名および学年については、2024年受験当時の情報です。
初めて絵コンテからアニメーションを制作!細かい動きにこだわって取り組みました。
■CGに興味を持ったきっかけを教えてください
もともと私はアニメや映画が好きで、小さい頃からずっと見ていました。CGを知ったきっかけは、高校1年生の時に好きなアニメのメイキング映像をYouTubeで見たことです。そこでアニメや映像制作で「CG」という分野があることを初めて知りました。私は絵を描くことには自信がないのですが、CGなら自分でも挑戦できるかも!と思いました。
高校生の時に、YouTubeで初心者向けのチュートリアルを見ながら、Blenderで簡単なモデリングをはじめました。今は学校でアニメーターを目指して勉強しています。
■絵コンテはどうでしたか?
絵コンテ自体はすごく見やすくて良かったです!私は今までアクション系のモーションを作ることが多かったので、今回の絵コンテを見て、細かい日常的な動作が多いなと思いました。小さな動きだからこそ勢いで誤魔化せないので、難しそうだなと思いました。私の学校では2年生から専攻別の授業があって、絵コンテから制作するという内容が始まるのですが、私は当時1年生だったので、絵コンテを見て自分で制作するのは初めての挑戦でした。
■どのように制作していきましたか?
振り返ると反省点もいっぱいありますが、ブロッキングはしっかりやりました。私はブロッキングが好きで構細かくやります。下半身と上半身で分けてやっています。
制作のフローとしては、最初はレイアウトからはじめました。まずカメラを決めて、絵コンテの各カットに合わせてレイアウトを作ります。それが終わったら、私は腰と足をしっかり作ってから上半身を作ります。下半身からやるのは、上半身を作ってから下半身を直すと、上半身も全部直さなければならなくなるからです。制作のしやすさを考えると、下半身から制作した方がいいかなと思います。
■リファレンスはどのように取りましたか?
リファレンスは学校の受験者みんなで撮影しました。モデルが女性なので、私が役者をして撮影しました。正面からの写真、横からの写真、そしてカメラのアングルに合わせた3種類のカメラで撮影しました。それらをAfter Effectsなどで合成して見やすいようにしました。3カ所から撮影するのは、重心や体の動き方をより正確に動きを捉えるためです。
みんなでたくさんリファレンスを撮りましたが、どのカットを使うかはその人それぞれでした。同じカットでも何枚かあるので、自分のイメージに近いものを選んで使っていました。
3カ所から撮影されたリファレンス
■こだわったところはありますか?
細かいところですが、時計を見るカットで、左手をスライドさせるところにこだわりました!また、女の子らしさも意識して、内股気味にしたり、座るときの姿勢にも気を配りました。個人的には全身を動かすのが好きなので、上半身だけよりも全身が映るカットの制作が楽しかったです。また、腰にモーション軌跡をつけて、滑らかに動くように意識しました。
■フィードバックを見て、反省点はありますか?
フィードバックに2カット目の腰があまり動いていないという指摘がありました。全体が写っている部分の腰の動きには注意したのですが、上半身だけのカットは盲点でした。上位の方の作品を見ると、腰がしっかり動いているものが多かったです。