受験者の声


伊藤 泰行 さん
順位:2024年19位
総合点:79.0点/いいね数:16
受験当時の所属:デジタルハリウッド東京本校 本科CG/VFX専攻 1年
就職先:CafeGroup株式会社 CELAVIE
※学校名および学年については、2024年受験当時の情報です。
仕事を続けながら独学ではじめたCG制作。憧れのアニメ業界へ!
■いつからCG制作をはじめましたか?
大学卒業後にSEとして約3年間働いていたんですけど、仕事をしていく中でクリエイティブ職への憧れが強くなってきました。もともとよくアニメを見ていて、特にCGパートが好きだったんです。フルCGも好きですが、2Dアニメの中に3DCGが融合したハイブリッドの映像を見て強くあこがれ、かっこいいモデルを自分でも作ってみようと思い、YouTubeのチュートリアル動画などを見てモデリングを始めてみました。仕事をしながらBlenderでモデリングをやる中で、CGの道に進みたいと思うようになり、デジタルハリウッドへの入学を決めました。アニメーションなどはデジタルハリウッドに入ってから本格的に勉強し始めました。
■アニメーション実技試験を知ったきっかけは何でしたか?
アニメーションを勉強し始めた時に、デジタルハリウッドのSlackで「アニメーション実技試験の受験申し込みがまだ間に合います」という連絡が来たんです。「こんな試験があるんだ!」と思って、滑り込みで応募しました。
■試験を受けてみてどうでしたか?
アニメーションの勉強を始めたての頃だったので、座りや立ち上がりなどの基本的な動きにも苦戦しました。一つ一つの動作に時間がかかってしまい大変でしたが、限られた時間の中でできる限りいい作品を作るという、実務に向けた練習になったと思っています。
■フィードバックシートを見てどう感じましたか?
自分ではあまり考えられていなかったところを指摘いただいたので、提出前にもっといろんな人に見せて客観的なアドバイスをもらうべきだったと思いました。また、追加のアクションを入れたところは、「入れなくてもよかった」という企業と「よかった」という企業もあり、企業によって評価が違うのだなと感じました。いろんな企業の方から様々な視点でフィードバックいただけて非常に参考になりました。
■絵コンテを見てどう感じましたか?
前回よりもボリュームが多いと感じました。ただ、自分のアレンジを効かせられそうなところは結構あったので、そこで差をつけたい!と思いました。
■制作する上で難しかったポイントはありましたか?
はい、まず一つ挙げられるのが2カット目の腕を組む動作です。めり込みがすごく発生しやすくて、そこを学校の先生にも指摘されました。めり込ませずに、かつ違和感なく動かせるようにするのが難しかったです。また、3カット目の座る動作も苦戦しました。体やお尻が硬くガチッと座っているような感じに見えなくもないので、もう少し柔らかさを出せたら良かったと思います。あと、左右対称感が強いという指摘も後々先生からいただきました。最後のカットの膝をついて倒れる動作も、他の方の作品を見ると倒れ方メリハリがあってスピード感があり面白かったので、自分ももっとメリハリを強くつけても良かったなと思いました。
また、尺を合わせるのも苦戦しました。各カットで1コマでも削れるところがあれば削っていったのですが、ビデオコンテを作っていれば、全体のスピード感やテンポ感をもっと調整できたかもしれないです。
■制作する上で意識していることはありますか?
作業に没頭するうちに違和感に気が付きにくくなってしまうので、時間を置いて見るということは意識していました。一度作業をやめて、別のカットをやったりして時間を置いたあと、もう一回さっきのカットを見ます。そのときの印象を大事にするようにしています。ずっと作業をしている人の印象と、初見の人の印象は結構違ったりするので、なるべく初見の人の印象で見れるように意識して作っています。
■リファレンスはどのように取られましたか?
スマホのインカメラを固定して、納得のいくまで演技してみて、それをスローで見てみたりしました。どういうスピード感が良いか、どういうふうに動いているのが自然かというところを観察してやっていました。
■就活のお話を聞かせてください
アニメーション実技試験の作品をポートフォリオやデモリール載せて、3月下旬くらいから就活をはじめました。デジタルハリウッドのクリエイターズオーディションという企業との交流の場で、アニメーション実技試験の作品を含めたデモリールを流したのですが、この時に名刺交換させていただいたカフェグループのCELAVIEさんに内定をいただきました。
■CELAVIEさんでどんなことをしていきたいですか?
まずはアニメーターとしていいアニメーションが作れるように、技術や知識をつけていきたいというのが第一にあります。徐々に映像作り全体のこと、演出などの知識もつけていって、将来的には映像全体を指揮できるようなディレクターを目指しています。
■これから受験する方へのアドバイスをお願いします。
まだ満足いく状態じゃなくても早い段階で先生に見てもらうのがおすすめです。私の場合、今回の試験では、最初の4~5日で全体をざっくり作り、残りの期間で先生からフィードバックをもらいつつブラッシュアップを重ねていきました。いろんな人に何回でもフィードバックをもらうことが大切だと思います!