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津川 真侑

津川 真侑 さん
順位:2022年4位
受験当時の所属: 日本工学院八王子専門学校 CG映像科 2年
進学先:東京工科大学 メディア学部
総合点:81.3点/いいね数:14

アニメーションは自主的にやって伸びるもの。上手い人は意欲的な人が多い。

■制作方法を教えてください
まずは、絵コンテをよく見て、主人公の性格や演出意図を汲み取っていきました。そして制作にあたっては、キャラクターのキーポーズや位置、カメラワーク、動画の尺などぴったり合わせるところからはじめて、そのあと繋ぎのモーションを制作していきました。
キーポーズやモーションを決めるために、たくさんのリファレンスを用意しました。特にセカンダリーアクションが苦手なので、ポニーテールの動きに時間がかかりました。イメージだけではうまくいかなかったので、女性の友達に同じ動きをしてもらい、髪の毛のリファレンスも撮りました。そのほか肘の向きなどイメージしづらい部分は、実際に自分で動きながら制作しています。
ただし、リファレンスをがっつり見ながら作るとただのトレースになってしまうため、そうならないように常に意識していました。どこまでアレンジしていいか手探りでしたが、今回ははじめての受験ということで、ますは絵コンテを忠実に再現するようにしました。

■リファレンス動画やキーポーズ画像を見せていただきました!

■制作する上で心がけたことは?
自分は準備に時間をかけるタイプなので、過去試験の高順位の作品や作画打ち合わせビデオを全部見たり、先生に聞くなど、自分にできることは全部行いました。アニメーションは自主的に制作して伸びていくものだと思っています。学校の授業だけでも得られるものはありますがそれだけでは全然足りません。上手い人は、自分からたくさん作品を作っていて意欲的な人が多いです。

■︎フィードバックを見てどう思いましたか?
全体的に細かい採点基準なのでありがたいと思いました。基礎評価の細かい部分(カメラワークや動画の尺、足や髪の動き)で少しずつ点数を落としてしまっていて、「確かに」と納得すると同時に、提出する前に注意深く見直していたら気づけた点もあったので、とても悔しかったです。
今回は初めての挑戦ということもあり、変にアレンジしてマイナスになったらどうしよう…と、アレンジをどこまでしたらいいか悩みながら制作していました。できあがったアニメーションは、自然な動きにはなっていると思いますが、体の動きやカメラなど全体的に詰めが足りていないし、モーション自体も、リアル寄りに作ったのもありますが、それでも硬すぎました。実際、企業からもそのようなコメントをいただき、絵として面白いと思えるようなアニメーションを作ることが大切だとわかりました。試験を通じて、アニメーションの本質に気が付くことができたと思います。ぜひまたリベンジしたいです!

■進路のことを教えてください
専門学校卒業後は、東京工科大学メディア学部へ進学します。CGに加えてマーケティングやシナリオまで学べる点が魅力的に感じています。
専門学校在学中に、プロジェクションマッピングアワードにて学校として初めて優勝することができました。こうした経験をもとに、大学でさらに経験を積んで、シナリオ・絵作りを学びながら、いい作品を作っていきたいです。
ディズニーのようなフルCG映画に憧れているので、いつか自分もそうした作品に携われたらいいなと思っています。