受験者の声
はじめて絵コンテからアニメーションを制作!細部にもリファレンスを用意しました。
■受験しようと思ったきっかけを教えて下さい
学内に貼ってあったポスターを見て受けようと思いました。当時2年課程の1年生で、『STAND BY ME ドラえもん』(2014年公開/95分)が好きで、将来フル3Dアニメーションを作りたい!という思いはあったものの、入学時はMayaやBlenderなどのソフト名も知らない状態でした。入学後、5月頃からMayaの勉強をしていき、9月頃にはモーションの自主制作に取り組みました。そして、この試験で初めてコンテから制作することに挑戦しました。
■制作方法を教えてください
課題が発表される前に、この日までにはこのカットを、この日までには先生に見せて…という風にスケジュールを決めておきました。
課題が発表されたら、まずは絵コンテをよく確認しました。絵コンテに出てくる用語が全く分からなかったので、用語の意味を全部調べてから制作にあたりました。
制作では、はじめに自分で演技して何度も撮影し、その中で一番イメージに合うものを繋げて、リファレンスとして使用しました。その後、アニメーションをポーズトゥポーズで作っていきました。
ひと通りできあがったら、先生に添削をお願いしました。学校はお休みの時期だったのですが、お願いし、時間を割いていただきました。先生から「キャラクターのおてんばな性格をもっと出せたらいいね!」とアドバイスをいただいたので、1月末の提出に向けて、年末年始にブラッシュアップしていきました。
■制作する上で心がけたこと、難しかったことは?
心がけたのは、スケジュールを決めておくこと、リファレンスを必ず用意すること、絵コンテの意図をくみ取ることです。
細かいリファレンスも重要で、一瞬しか映らない「電車のドア」が閉まる動きひとつとっても、ウェブでリファレンス動画を探しました。YouTubeでいろいろな電車のドア開閉をまとめた動画を見つけたので、自分のイメージに合うものを選んで参考にしました。意外と、電車によって閉まる速度やドアのバウンドの具合がバラバラだという気づきもありました。
■難しかったことはありますか?
カット切り替えのタイミングで視線が迷子にならないようにすることや、画角や構図など、絵コンテと合わせることがとても難しかったです。
あとは、髪のアニメーションをつけるのも難しかったです。私の髪がちょうどポニーテールにできる長さだったので自分でリファレンスを撮ってみたり、2Dアニメーションの髪のなびき方のテクニックを参考にしたりしました。
■フィードバックシートはいかがでしたか?
企業からのコメントで、女の子がやや猫背になっている点を指摘いただいたのですが、リファレンスを撮ったタイミングがちょうど体調不良の時でして…。自分の演技に影響が出てしまっていたなと。細かいところも見抜かれてしまうのだなと思いました。
■就活や進路について教えてください。
株式会社白組様に内定をいただきました。本試験で「いいね!」をいただいたので、履歴書にもそのことを書いたところ、面接でも話題になりました。
『STAND BY ME ドラえもん』で株式会社白組様に憧れて、就職実績のあるバンタンゲームアカデミーに入学したという経緯もあったので、とても嬉しいです。
■後輩へのメッセージ
本試験では、全国のアニメーターを目指す学生の中で、自分の実力はどの程度なのかがわかります。なかなか上手くいかないことや、結果に落ち込むこともあるとは思いますが、あくまでこれは実力を知るための一つの指標です。自分がどの企業に評価されるのかも指標になるので、精一杯、自分の出せる力を出してほしいと思います。
■デモリールを見せていただきました!本試験の課題も入れていただいています。