受験者の声
アニメーション実技試験のおかげで、自分が行きたい会社が見つかりました。
■制作方法を教えてください
制作にあたって、まずは資料集めに時間をかけました。想像するだけでなく、自分で実際に動いてみて、自然な動きを意識して制作しました。スマホを持ち替える動作や、ドアにぶつかる動きは資料がないと難しいと感じたので、自分の演技を撮影しキーポーズを決めていきました。また、自分と中学生の女の子では体格や走り方が全然違うので、そこは既存アニメやYouTubeを見て、おてんばな女の子の走り方や仕草などを観察しました。
制作中は、自分の目が慣れてしまい、どこが変えるべきか気づきづらくなるため、先生や友達などいろいろな人に見せてアドバイスをもらいました。特に先生には、週一くらいのペースで見てもらって、次の週までにできそうな範囲でアドバイスをもらっていました。(リファレンス資料も一緒に見せました。)先生からアドバイスをもらう際は「SyncSketch」という無料サイトを使用しました。プロジェクトを共有できる他、キーを打ってメモを入れることもできるのでとても便利です。
■転ぶアドリブ演出が特徴的ですが、意識した点などは?フィードバックシートはいかがでしたか?
設定資料に、キャラクターは「おてんばな性格」と書いてあったので、「おてんばってどういう子なんだろう?」というのを考えて、特徴が出るように意識して制作しました。
フィードバックシートでは「アレンジも面白い」というコメントもいただきましたが、「あまりやりすぎても絵コンテの意図とずれてしまう場合があるからバランスに気をつけて」というコメントをいただき参考になりました。フィードバックシートでは、たくさんのいいね!をいただき嬉しかったです。(いいね数、同率1位)
■リファレンスの重要性
僕がアニメーターを目指したのは2年の夏くらいだったのですが、そのくらいの時期に資料が大事だということに気づきました。
実際、きちんと資料にあたらずに作って失敗したこともありました。それっぽいものは一応できたけど、ちゃんと見ると全然できてない…という感じです。
YouTubeのチュートリアルで勉強している時も、どの方もまずは資料を集めていたので、「資料集めに時間をかけたほうが、あとあといいものが出来るんだな」と知り、習慣化していきました。
それ以外にも、授業や、本試験の「作画打ち合わせ動画」でも、「まず資料を集めよう」と教わるので、それをそのままやっているだけではありますが、意外と実践してない人もいるので、素直にアドバイスを受け止めることが大事だと思います。
あと、これは個人的な意見ですが、資料集めをしっかりやっている人は就職できているイメージがあります。実際、自分の学校を見ても感じます。やっている人は、みんなどこかしらにアニメーターとして就職できていると思います。
■就活のことを教えてください。
いいね!がきっかけで、手付け3Dアニメーションスタジオの株式会社エモリア様から面談のお声がけをいただき、その後内定をいただきました。
リアル系からセルルック系まで幅広く作品を手掛けていて、デザイナーの自由度があり、自分のやりたいことに挑戦できそうなところが、1番の魅力だと感じています。アニメーション実技試験が終わってから内定までがとても早く、試験のおかげで自分の行きたい会社が見つかりました。
■リファレンス動画を見せてください!