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藤田 啓一

藤田 啓一 さん
順位:2022年20位
受験当時の所属: 日本工学院八王子専門学校 ゲームクリエイター科四年制・ゲームCGデザイナーコース
就職先:有限会社オレンジ
総合点:74.6点/いいね数:8

下準備を大事に。普段から映画やアニメをみて分析をする癖をつける。

■アニメーション実技試験を受けたきっかけを教えてください
学科の先生から「受けた方がいいよ!」と強くおすすめされて受験を決意しました。私の所属する学科では、アニメーター志望の人は全員受けていると思います。

■制作方法を教えてください
まずは絵コンテを読み込み、絵コンテには書いていない設定まで想像することからはじめました。例えば、「ドアが閉まる間際」ということは「電車は止まったまま」の状態なのかな…とか、「スマホで動画を見ている」ということは「スマホを大きく動かしたり、揺らしたりしない」のかな…など。
また、絵コンテを見てあらかじめカメラの位置を想像していました。カメラはキャラクターの目線よりも下なのか上なのかを考えてから、リファレンスをとって制作していきました。

■本試験の作画打ち合わせビデオでは、制作を始める前にリファレンスを撮ることや、ほかの人にアドバイスをもらうことを推奨しています。藤田さんはリファレンスを撮るなど自主的にやられている印象ですが、普段の制作から意識はされているのでしょうか?
私はもともと演出をやってみたいと思っていまして、普段から映画やアニメを見ながら設定を想像するのが好きなんです。例えば、このキャラクターのこの行動はこういう理由から来ているんだろうな…とか。普段から分析をするのが癖になっているからかもしれません。
あとは、制作の効率化についてもよく考えます。今回の場合だと、主人公が持っているスマホに、自分でコントローラーを仕込みました。本格的に制作する前にしっかりと下準備をするように意識しています。
アニメーションができてきたら、先生に見せてアドバイスをいただきました。動きに勢いをつけてキャラクターのおてんばな性格を出すようにしたり、女の子らしさ(ドアを強くたたきすぎないなど)を表現したり、アドバイスをもとに改善しました。

■フィードバックシートを見て気づいたところなどはありましたか?
フィードバックシートは自分が思っていたよりも評価項目が細かくて驚きました。「基礎はできているが次の段階の表現が足りない」とアドバイスをいただきました。具体的には、髪の毛の動きが少し硬いこと、指先の動きが足りないことなどです。試験後は、もっと自然に動くように意識するようになりました。

■就職活動時のお話や、今後の進路について教えてください
入学当初はゲーム系の方に進もうという気持ちが強かったのですが、だんだん演出を作るのが楽しくなってきて、「ゲームだけじゃなくてもいいのかな」と思い、ゲームとアニメどちらも視野に入れて就活しました。まずは気になる会社を、ゲーム系とアニメ系で分けてリストアップしました。ポートフォリオは、Webサイトを作って作品をまとめました。就活をはじめてから、気になる会社リストのアニメ系のトップにあった有限会社オレンジ様から書類通過と面接のお話があり、無事内定をいただきました。
有限会社オレンジ様はアニメやゲームのPV、MVにも携わっていますし、フルCGのものをセルルックで制作されたり、「日本人が好むCG」を作ろうという強い想いがある会社という印象でした。自分の中でもそういったのを作りたいという想いがあったので、内定をいただけてとても嬉しかったです。アニメーターとして頑張りながら、将来演出の仕事にも携われるように、今後も勉強をしていきたいと思います。

■最後に後輩へメッセージおねがいします
制作を始める前の下準備と、リファレンスを用意することは特に大事です。あとは細部までこだわって制作を進めれば、結果としてちゃんとした順位に行けると思います。

■ポートフォリオ
https://kei-06f.wixsite.com/keiichiworks