Bubbles(はな・くち)

小さい頃に読んでいたような、子供向けの漫画には、居眠りをして鼻ちょうちんを出したり、驚いて倒れて口から泡を吹くようなキャラクターがたくさん登場していて、僕はそれを真似しようと口に石鹸水を含んだけれど、そのあまりの苦さにびっくりして、げえげえと吐き出してしまったという、この作品についての文章を書くのにちょうどいいような、子供時代の記憶は実は無いのだけれども、この作品を見ていたら、小さい頃にシャボン玉を吹いたときの、ストローを伝って口に流れてきた石鹸水の苦さや、その匂いを思い出したし、それをいまでもほんのりと思い出す事が出来るんだということに驚いた。久しぶりにシャボン玉で遊んでみたくなった。
(谷口暁彦)

荒牧 悠
慶應義塾大学大学院
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