Worm

3DCGを用いた表現に対する探求に費やされた時間と誠実さが伝わってきます。錆びた鉄の無機質な素材感と循環する生命の息吹が絶妙に共存しています。最後のシーンで、読み取れそうで、読み取れない、4つの目に込められた感情はいかなるものだったでしょう。表情を読み取ろうとしている時点で、既に見る側はこの鉄の虫に感情移入しているのです。作者によると、これが初めてのオリジナル作品だそうです。きっと、未来は明るいでしょう。そう信じています。
(馬定延)

中嶋 洋介
トライデントコンピュータ専門学校
アニメーション