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プレスリリース

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016.07.14 ━━━
文化庁メディア芸術祭20周年企画展—変える力 開催決定!!
メディアが変わり続けた20年。
絶えず時代を映してきた作品群が一堂に会する大祭典!
<http://20anniv.j-mediaarts.jp>
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このたび、文化庁メディア芸術祭20周年企画展実行委員会は「文化庁メディア芸
術祭20周年企画展—変える力」を2016年10月15日(土)から11月6日(日)まで
の23日間、東京・千代田区のアーツ千代田 3331を中心に開催します。
文化庁メディア芸術祭は、1997年の開催以来、アート、エンターテインメント、
アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞
作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルとして、国際的な
発展を続けています。メディア芸術祭の20周年を記念して開催する本展では、
「変化」をキーワードに、過去に審査委員を務めた4人の監修者によって選ばれ
た、歴代の受賞・審査委員会推薦作品の展示や上映等を行い、変容し続けるメデ
ィア芸術の多様な表現を紹介します。
本展は、メディア芸術祭の20年の歩みを辿ることで、メディア芸術と、それを
取り巻く社会、文化、テクノロジーの「変化」や「流れ」を感じ取ることができ
る貴重な機会となります。「変化」や「流れ」は作品に内在する力とどのような
関係性があるのでしょうか。本展は、作品が持つ「変える力」に焦点を当て、
その延長線上に現れるメディア芸術の未来について考察する場となるでしょう。

■文化庁メディア芸術祭20周年企画展—変える力 開催概要

<会期>
2016年10月15日(土)〜11月6日(日)

<会場>
メイン会場:アーツ千代田 3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)
●開場時間=11:00〜19:00 ※入場は閉場の30分前まで
●会期中無休

サテライト会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、
UDX THEATER、国立新美術館 他
※開館時間、休館日は会場によって異なります。

<入場料>
無料 ※一部のイベントは有料

<主催>
文化庁メディア芸術祭20周年企画展実行委員会

<協力>
アーツ千代田 3331

文化庁メディア芸術祭20周年企画展ウェブサイト
http://20anniv.j-mediaarts.jp                       
※出展・イベント情報の詳細は上記ウェブサイトにて順次発表する予定です。

<部門監修者より>

アート部門
関口 敦仁
(美術家/愛知県立芸術大学教授/元アート部門審査委員)

プロフィール
1958年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部卒業、同大学院研究科修了。
80年代より、絵画、インスタレーションを中心に活動。90年代より、CGや
メディアを取り入れた制作活動を行なう。96年岐阜県立国際情報科学芸術アカデ
ミー(IAMAS)教授、2001年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、
09年情報科学芸術大学院大学長を経て、13年より現職。主にVR、ARを活用した
歴史アーカイブ表示研究やデジタルファブリケーション表現研究のほかに、絵画、
インスタレーションなどの表現活動も行なっている。

「社会が生み出そうとする力」、「技術が示す可能性」、「芸術による新しい
価値」のトライアングルが相互に関係しながら、文化庁メディア芸術祭アート
部門の20年間の歴史が形作られた。第1回大賞受賞作品の『KAGE』は、センシン
グ技術が人と関わることで、新たなイメージを生み出す喜びを創出した。その表
現は現在の言葉で、「インタラクティブ・プロジェクション・マッピング」とも
言え、今も色褪せない新たなコミュケーションスペースの可能性を作り出してい
る。第16回大賞受賞作品の『Pendulum Choir』は、ロボティクスとオペラが融合
した作品であり、あたかも宇宙空間内で繰り広げられる新たな身体表現の提示に
よる無重力芸術の可能性を示している。これらの歴史を芸術体験として提供でき
る展覧会としたい。

エンターテインメント部門

伊藤 ガビン
(編集者/クリエイティブディレクター/元エンターテインメント部門審査
委員)

プロフィール
1963年、神奈川県生まれ。コンピューターホビー誌の編集から、ゲームデザイン
の仕事を経て、現在はウェブサイトのディレクションや、映像制作多数。
デザインチームNNNNY(nnnny.jp)のメンバーでもある。読み物サイト「モダン
ファート(modernfart.jp)」編集長。女子美術大学短期大学部教授。

メディア芸術祭20周年ということで、エンターテインメント部門を中心に歴代の
受賞作品、審査委員会推薦作品を振り返っている。古い作品の中には、今でも
まったく色あせて見えない作品がある。逆に、これが賞をとっていたんですか?
というくらい陳腐化が激しいものもある。 一般的に、いつまでも色あせない
作品の評価が高くなるだろうが、陳腐化の激しい作品というのは実は「それだけ
今の日常に溶け込んであたりまえになった」表現を行なったという意味で、予言
的な作品なのかもしれない?自分が何をいまも新鮮に感じ、何を陳腐に感じるの
か是非確かめに来ていただきたいと思います。

アニメーション部門

氷川 竜介
(アニメ・特撮研究家/明治大学大学院客員教授/元アニメーション部門審査
委員)

プロフィール
1958年、兵庫県生まれ。アニメ・特撮研究家、明治大学大学院客員教授。東京工
業大学卒。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、文化
庁映画賞映画功労部門選考委員などを歴任。日本SF作家クラブ会員。文化庁向け
に「日本特撮に関する調査報告書」「日本アニメーションガイドロボットアニメ
編」を執筆。近著:『細田守の世界——希望と奇跡を生むアニメーション』
(祥伝社、2015年)など。

メディア芸術祭の20年とは、デジタル革命が人の意識におよぼす不可逆的変化の
20年と言える。中でもアニメーションは映像フォーマットが標準化されているが
ゆえに、ポテンシャルを大きく引き出されていった。個人制作は身近になり、
送り手と受け手の感覚は接近し、コンテンツとしてデータ化され、インターネッ
ト経由で国境を越えて全世界へと拡大していった。
モバイル端末など個人鑑賞が普及した結果、現在の観客は逆に価値観の「共時
性」を求めている。受賞作の数々から、そんな変化をとらえてみたい。

マンガ部門

伊藤 剛
(マンガ評論家/東京工芸大学教授/元マンガ部門審査委員)

プロフィール
1967年、名古屋市生まれ。マンガ評論家。著書に『テヅカ・イズ・デッド ひら
かれたマンガ表現論へ』『マンガは変わる。』ほか。共著書に『マンガを
「見る」という体験—フレーム キャラクター モダンアート—』など。
2015年8月大分県立美術館より巡回の「『描く!』マンガ展〜名作を生む画技
に迫る——描線・コマ・キャラ〜」監修。

女性の読者市場を基盤としたジャンルの確立と、女性作家の活躍は、日本マンガ
の特徴である。一方、メディア芸術祭の女性作家への授賞は、2000年代になって
から大きく数を増やしている。これは2000年代のジャンルの多様化とそれに伴う
豊かな達成の反映でもあるが、女性作家の活躍に、賞があとからついていったと
いう見方もできよう。また本賞のこの間の変化は、受賞作品に加え、審査委員会
推薦作品を含めた推移をみることで、よりくっきりと見えてくる。複数回の推薦
を受けた作家・作品の存在がそれを物語っている。

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★お問合せ先
文化庁メディア芸術祭事務局[CG-ARTS内]
Email : jmaf@cgarts.or.jp
Tel : 03-3535-3501(受付時間:平日10時〜18時)
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文化庁メディア芸術祭総合ウェブサイト
http://j-mediaarts.jp

20周年企画展ウェブサイト
http://20anniv.j-mediaarts.jp

Facebook
http://www.facebook.com/JapanMediaArtsFestival

Twitter
@JMediaArtsFes

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【広報問合せ先】
文化庁メディア芸術祭事務局 広報担当[hilo Press内]鎌倉・佐藤
Email : jmaf19-pr@hilopress.net
Tel : 03-5577-4792 Fax : 03-6369-3596 ※受付時間:平日10時〜18時
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-18-11-905
(ニュースの内容は転載自由ですが、ご一報をお願い致します。)