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経験者・社会人の皆さんにとって、検定合格がどんな価値をもつのか、検定の活用法・学習法と合わせて以下でご紹介します。

5種類×2段階=10個の選択肢

「マルチメディア検定」「CG クリエイター検定」「CG エンジニア検定」「Web デザイナー検定」「画像処理エンジニア検定」からなる5種類の検定には、それぞれ「ベーシック」と「エキスパート」という2段階のレベルがあり、5種類×2段階=10個の選択肢が存在する。既に何らかの仕事をしている経験者にとって、これらの検定試験がどんな価値をもつのか、何の役に立つのかを説明しよう。
なお、学生にとっての価値を知りたい人はこちらのページを参照してほしい。

仕事と新しい知識の修得を両立

CG-ARTS 協会が実施する検定試験は、学生が受験者の半数以上を占めている。しかし一方で、日々の仕事に追われつつも、時間を割いて検定試験に挑戦する受験者もいる。そんな人たちは検定にどんな価値を感じて受験しようと思ったのか、代表的な動機を2つ紹介しよう。
最初にあげられる動機は、未知の分野に対する知識欲だ。とりわけ「新規コンテンツの開発にともない、画像処理分野の知識が必要になった」といった職場環境の変化や、「3次元CG制作のスキルを身に付け、仕事の幅を広げたい」といった個人的な決意をきっかけに受験する人は多い。「検定試験に申し込む」という行動は、「試験当日までに知識を確実に身に付けないと合格できない」という動かせないゴールを設定することにつながる。このゴールが、忙しい仕事と新しい知識の修得を両立するうえでの励みとなってくれるのだ。

知識の棚卸しによる能力向上

二番目にあげられる動機は、既にもっている知識の整理だ。仕事での実践を通して身に付けた知識は、実用的という長所がある一方で、断片的で体系化されていないという短所を抱えがちだ。この短所は、知識の応用ができない、他の人に知識を伝えることが苦手といった問題へとつながる。そんな問題に悩む人が検定受験を通して体系的に整理された知識に触れると、"自分の知識の棚卸し" ができる。個々の知識の関係性が把握でき、抜けている知識が補われていくため、自身の応用力や伝達力、問題解決能力の向上が期待できるのだ。

仕事で必須の専門知識を出題

検定試験の出題内容は、各業界のプロフェッショナルや、大学を始めとする教育機関の指導者たちの意見を集約して決定されている。CGクリエイター検定であればCG プロダクションのディレクターやアーティスト、CGエンジニア検定であればCGプログラマや大学の研究者、Webデザイナー検定であればWeb制作会社のディレクターやデザイナー、画像処理エンジニア検定であれば画像処理の専門家や研究者の意見が色濃く反映される。各業界で働くに当たって必須とされる専門知識が慎重に精査され、個々の知識の関連性が整理され、体系的で学びやすいカリキュラムとしてまとめられるのだ。変化の激しい業界の専門知識を扱うため、それらは定期的に見直されてもいる。
なお、どの業界にも共通する基礎的、かつ初歩的な知識に関しては、マルチメディア検定で扱うという棲み分けがされている。

基礎的、普遍的な知識を優先

検定試験の公式テキストには、各業界で必要とされる専門知識が掲載されている。とはいえ、各業界の仕事に必要な、ありとあらゆる知識のすべてが公式テキストで解説されているわけではない。限られたページ数のなかで解説できる分量には限界があるし、必要とされる知識は日々流動し、変化していく。
しかしそんな状況下にあっても、さまざまな手法や技術の根幹を支える基礎的な知識、長年にわたって必要とされ続けている普遍的な知識というものは存在する。公式テキストには、そういった類の知識が優先的に掲載されている。

第三者が客観的に評価できる

検定試験という仕組みは、前述の知識を確実かつ効率的に学習し、その成果を確認するために存在している。この点は多くの企業や団体から評価されており、例えば合格者に一時金を支給するといった制度を設けることで、社員の教育や評価に検定試験を活用している企業もある。
検定試験には、忙しい仕事と新しい知識の修得を両立できる、知識の棚卸しができるというメリットに加え、その成果を第三者が客観的に評価できるというメリットもあるのだ。

テキスト内容を実践し知識を理解

最後に、合格を目指す人のための具体的な学習方法を紹介しよう。CG-ARTSでは、検定の種類と段階ごとに公式テキストを出版している。ぜひこれらを熟読し、内容の理解に努めてほしい。学習する知識は、今後の仕事で活用するためのものだ。解説されている内容がどんな場面で応用できるのか、具体的に想像しながら学習すると記憶に留まりやすいだろう。実習・実践が可能な内容であれば、読むだけで理解したつもりにならず、手足を動かして確認してほしい。一見遠回りなようだが、その方が理解が深まり、知識が定着する。

問題集を解いて試験を疑似体験

テキストと合わせて出版されている公式問題集を活用するという選択肢もある。過去に出題された問題が掲載されているため、検定試験を疑似体験できるのに加え、問題を解くことで自分の理解度や苦手な領域が把握できる。公式テキストを先頭から読むのではなく、問題集で間違えた領域を重点的に学習していけば、効率的にバランスの良い知識を身に付けられる。
知識を修得・整理して応用力や問題解決能力を高めることで、今の仕事に対する貢献度や自身の評価の向上も図る、そのために検定試験を活用してほしい。

 

TEXT 尾形美幸

フリーランスのライター&編集者。CG分野の書籍制作、雑誌&Webサイト記事執筆などを生業とする。東京芸術大学大学院修了、博士(美術)。CG-ARTSにて教材の企画制作等に従事した後に独立。著書に『CG&ゲームを仕事にする。』(2013)、『ポートフォリオ見本帳』 (2011/ともにエムディエヌコーポレーション)、寄稿に『ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2』(2013/オライリー・ジャパン)などがある。屋号は「EduCat(エドゥキャット)」。なかなか軸足の定まらない野良猫ではあるものの、なるべく「Educate(教育)」に貢献したいという願いを込めている。

 

 


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