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画像処理検定合格者インタビュー 開発提案できる人材を目指して


画像処理検定1級合格者の二宮雅宏氏。CGエンジニア検定2級(現エキスパート)も合格している。

二宮氏が勤めているNTTアイティ株式会社は、画像・映像処理に関するコア技術を所有するNTT研究所と協力して、技術をサービスに育て上げ、コア技術という卵を製品へとインキュベート(ふ化)させ、市場に提供するためのシステム開発を行なっている。

Webを活用した会議システムのASP提供や、会社と同じ環境を世界中どこでもUSBキー1本だけで再現できるセキュリティシステム「マジックコネクト」の提供など、幅広く社会に貢献している。今回は実際に開発の現場で働いている立場から、検定試験についてお話をお伺いした。


  
現在のお仕事について教えてください
 

2002年に入社し2004年に転属して以来、画像・映像の認識に関する仕事をしています。物体認識や文字認識などですね。たとえば、キャラクター人形を携帯電話で撮影すると、そのキャラクターの関連グッズの通販サイトへアクセスできるシステムなどを作りました。
また、個人の企画として、忘れてしまいがちなIDやパスワードなどをQRコードで保存し、自分の携帯でのみそれを文字情報で読み取れるシステム「HaruPa」を開発しました。

 
 
検定を知ったきっかけを教えてください
 

CG-ARTSの検定のことは、学生時代から知っていましたが、受験しないまま社会人になり、いまの部署に配属になって先輩に「画像処理検定は受けておくといいよ」と勧められました。
学生時代は電子情報工学科を専攻していて、CGや画像処理は研究の一環や趣味として取り組んでいましたので、会社で画像処理を専門とするならば、基礎からきちんと勉強しなおしてみようかと考えました。
NTT研究所の方との打合せでは技術的な説明を理解しなくてはならないので、素養が必要だと感じていました。

 
 
受験に向けての勉強法を教えてください
 

協会が発行しているテキストブックや問題集で勉強しながら、専門書も使いながら分からない用語などはインターネットでも検索するなどして進めました。 テキストブックは章ごとに読み進めながら、その章に関連する問題を解くようにしました。

2級の勉強期間は2ヶ月ぐらいだったかと思います。1級は1次は3ヶ月ぐらいかけてテキストブックをノートにまとめなおす感じで進めました。
テキストブックや問題に出てくるプログラミングを実際に書いてみたり、市販のツールでフィルタリングを実行してみたりしました。
実際にやってみると自分の理解が深まるので、効果があったと思いますよ。
1級1次の論述式問題が苦労しました。予測できないので、自分でシミュレーションしながら勉強しましたね。

 
 
学習することの効果、合格してよかったことを教えてください
 

勉強してみて、自分の守備範囲が広がったことを感じました。
いままで使っていた処理方法と違うアプローチが発想できるようになり、技術を商品化する際の目的にあった手段を選ぶ幅が広がりました。もちろんチームのメンバーや研究所の方とのコミュニケーションもスムーズになりましたし、自信も付いたので効果はあったと思います。
そして、会社から合格一時金をもらえたのはよかったです(笑)。CG-ARTSの検定は会社の推奨資格になっているんです。社内でも26名がCG-ARTSの検定に合格しています。

 

これからのご自身の展望をお聞かせください
 

これからも知識だけでなく、きちんと自分で開発できる、つくれる技術者でありたいと思っています。
研究所の方とも対等に話せて提案できる人材として、コア技術を世の中で利用できるものとして発展させていきたいと考えています。
そのためにはこれからも勉強を続けていこうと思います。
 



 
 
これからこの分野を目指す方にメッセージをお願いします
画像処理は、処理対象や結果が目で見て分かるというのが、面白いところです。
つくって、動かして、目で見て確認することでさらに理解も深まり、興味も深まります。

市販のアプリケーションや自作プログラムで、色々アルゴリズムを試して、結果を自分で見て、楽しみながら経験を積み重ねていくと良いと思います。 そして、この分野には数学が必須ですので、基礎として学んでおいたほうが勉強は断然はかどりますよ。



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