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いまやアニメの市場規模は、邦画を超え、世界へ。そんななか独自の技術で3DCGを手描きのセル画に仕上げる作風で、新たな価値を創造する神風動画。相反するさまざまな事象を調和することによってつくりだされる映像は、人々に感動を与え続けている。同社が求める人材と、「CGクリエイター検定」受験を推奨している理由はどこにあるのかを中心にお話をうかがった。

 新たな原型をつくりだし始動する

正直なところ、まさか今のような規模になるとは想像もしていませんでした。もともとはサークルの延長的な感じで、13年前に仲間3人と京都で映像制作を始めたんです。当時、CGといえば、映画のVFXとかゲームのポリゴン表現とか、業界も学校もハリウッド一色。CGをアニメに活かしていこうという風潮ではありませんでした。でもそういう隙があるなら、アニメに特化したものを自分たちでつくってしまえって、それが神風動画のはじまりです。アニメ業界ではまだまだ手描きが主流で、セルアニメーションは手描きでしか表現できないのか。そんな疑問が湧いてきて、1分程度のセルアニメーションのようなCG作品をつくり、コンテストに応募。グランプリを受賞しました。この受賞をきっかけに、精力的に作品をつくり続けました。そうしていると、だんだんと評価されるようになって、それこそいろんなところからオーダーを頂けるようになりました。アニメとしてのCGは、まだまだ無謀ともいえる時代でしたけれど、評価を得られたということが、自信につながりましたね。


大きな視野で物事を広く慎重にみるための検定受験

映像をつくる事は、基本的に楽しいことなのですが、それだけに時間に追われがちになります。ですが、映像を制作し続けるには、視野を広げるための時間も大事にしないといけないと思っています。そういったことから社内では、各ポジションのスタッフを講師として、絵コンテとは、モデリングとは、などとその専門分野の勉強会を開いています。ただ、その専門分野を身につけることが目的ではなく、他のスタッフがどうプライドをもって、どのように取り組んでいるのかを知ることで、自分のポジションを見つめ直し、アイデンティティを磨くきっかけにして欲しいんです。映像作品は、何段階にもおよぶ工程を経て制作され、工程ごとに役割分担があり、分業されています。そうすると自身のことだけに向きがちになり、視野が狭くなる。これでは魅力的な作品は生まれません。他のポジションの役割を理解し、全工程の流れを把握することで、アイデンティティが鍛えられ、意思の疎通も図りやすくなると思っています。結果、魅力的な作品が生まれるのではないでしょうか。『CGクリエイター検定』の受験をスタッフに推奨したのも、大局的な見地から作品をつくる大切さを知って欲しいと考えたからです。映像制作は、時間との競争なので、順序通りにことが運ぶばかりではありません。そのなかで、常に全体の流れを把握していかに視野を広くもてるか、が作品の仕上がりを左右します。映像制作の基礎となる表現技術と制作技術の両面が網羅されている『CGクリエイター検定』は、特定の分野に偏っていないことが、さまざまな考え方や価値観があることを知り、自分の幅を広げるために役立つと思いました。


非日常の経験値が視野を広くする

実は、他の方の作品や最新のアニメーション作品はあまり見ないようにしているんです。流行とか動向に左右されず、自分が見たい、こんな映像がかっこいいんじゃないか、素直に心が求めているものを追求し、表現していこうというスタンスなんです。とはいっても、全くアンテナをはらないわけではなく、はる時期とはらない時期とメリハリをつけています。好きなものを見るというよりは、普段は足を運ばないような、舞台とかライブとかイルカショーとか、まさかこんなところにはヒントがないだろうというものに触れてみることにしています。もちろん外れもあります。でもそれが案外大事なんですよ。なんで外れだったのか、好きなものとの違いはなんなのか、とあらためて考えるいい機会ですし、好きなことばかりに固執していては、自分で、自分の世界を狭くしてしまいますから。正直、現場に入ってしまうと、積極的にテキストを読んだり、試験を受けようとは思いづらいと思います。ですが、あえて普段とは違うことに意欲的に挑戦し、日常とは異なることを見てまわって体験し、経験値を増やして欲しい。そんな思いを検定受験を通して、感じとってもらえたらうれしいですね。


直観を貫く感性と妥協をしない精神があらたな価値を生む

30代の僕たちが見てきた名作といわれるアニメをつくり出してきた先駆者たちは、昨今のようなアニメに溢れた時代ではなく、紙芝居やドキュメンタリ、ラジオドラマを見聞して、アニメを生み出してきたんですよね。だからこそ名作だし、超えられない。ディジタル世代で育ってきた場合、さもするとダビング的な作風になりがちです。技術はあるのかもしれませんが、それだけでは、魅力は感じませんよね。ですから、極端な話、インドネシアに住んでいましたとか、突然アニメーションをつくりたくなりましたとか、そんな感性を持ち合わせた人たちと作品をつくっていきたいんです。可能性というと単純かもしれませんが、そこに何か得体のしれないおもしろさを秘めているような気がするんです。直感的に自分の感じたこと、やりたいことを妥協せずにぶつけてきてくれる人を求めています。今、CGプロダクションの代表は、30代後半の中堅どころが多くを占めています。もちろん実力の世界ではあるけれど、年功序列的な要素はまだまだ残っていると思います。ですから、20代の人たちの考えていることを世の中に出す仕組みを考えないといけないな、と痛感しています。今年、弊社では20代のスタッフを採用しました。演出、モデラー、アニメーターが揃っているので、近々、彼らだけで一つの作品をつくって欲しいですね。




以前は、デザイン事務所に勤めていました。その頃、たまたま見た弊社のサイトに驚愕。その瞬間、この世界に興味がどっと湧いてきて、ただの一度もアニメーションをつくったことはないのに、転職を決意しました。今思えば無謀な試みでしたね(笑)。今は、演出という立場で、絵コンテ、撮影、最終的な映像の仕上げまでを、多くのスタッフとコミュニケーションを交えながら担当しています。弊社は、特殊なつくり方をしているので、いわゆる業界の共通言語的なことに興味があり『CGクリエイター検定』を受験することにしました。その一方で、今まで培ってきた経験がテストという尺度ではどう測られるのか、挑戦してみたい気持ちもありました。現場の知識がそのまま活かされていて、CG業界の内実を垣間見ることができ、また一ついい経験になりました。作品づくりは基本的にグループワークですから、グループで作業をする前提には、共通の体系と言語の理解が必須であることを受験をしてあらためて感じました。以前は、作品の完成度ばかりを重視しがちでしたが、いい現場をつくることが作品に繋がり、反映されていくんだな…と。これからは、現場の雰囲気が作品に反映されるようなマネジメントをしていきたいですね。


もともとはスクールで3DCGを学んでいたのですが、映像制作をやるぞ、という決意はそれほど固くもなく、20代の頃は図面を描いたり、CGとは異なる仕事をしていました。漫画がとにかく大好きで、その当時、たまたま立ち寄った書店で流れていた『ナンバーファイブ(吾)』の映像がとにかく印象的で…。自分の手でつくってみたい、と強く思ったことをよく覚えています。今回、会社の勧めもあり受験をしてみることにしました。自分が今まで培ってきた知識がどれくらい通用するのか、楽しみでしたね。試験中、解答に時間を費やしたところとそうでないところが、はっきりわかれていて…。自分の知識に偏りがあることを気づかせてくれました。入社して5年が経過したいま、モデリングといった仕込みの工程を中心に担当していますが、撮影にも携わったりと幅広くやっています。人に感動を与える映像作品を制作するには、専門分野の知識を深めるだけでなく、関連する分野の基礎知識ももつことが大切なんだと検定受験を通して学ぶことができました。30代になって、10代の流行りにやや拒否反応を示しがちになるけれど、柔軟に物事を受け入れて、どんどん吸収し、世の中をざわつかせる作品をつくりたいと思っています。


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