
|
 |


 |
 |
■ |
映画「Happy Feet」のパイプラインについて講演
|
2007.08.07
|
8月6日月曜日の18時からスペシャルセッション「"Happy Feet": Thawing the CG Pipeline (CGパイプラインを緩和する)」がRoom6 DEにて催された。 スピーカーはCGプロダクションのアニマルロジック。
|
●アカデミー賞受賞作の登場
|

会場で質問に答えるクリエイター たち
|
第79回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した"ハッピー フィート"。日本では2007年3月17日に公開された。
南極を舞台に、生まれつき音痴だがタップ・ダンスが得意な皇帝ペンギンのマンブルを主人公に描いた作品である。
監督はマッドマックスやベイブに携わったジョージ・ミラー氏。ミラー監督は当初、ドキュメンタリを意識し、登場するキャラクター達を実写で表現するつもりだったが、ペンギンに踊りを教えるのは不可能なことと諦め、フルCG映像にすることを決心した。
CG映画製作でありながら、伝統的アニメーション映画の製作手順に近く、ストーリからキャラクター製作、最終プロダクションの段階まで一方通行で進み、フレキシブルな製作環境ではない、と、リサーチ&開発スーパーバイザのJusten Marshall氏は語っていた。
アニマルロジックは、ミラー監督に馴染んだツール、手順や専門用語を提供することによってうまく従事できるよう努力したという。モーション・キャプチャやスクリーンテスト、そしてキャスティングまでの一貫を今までのCG映画製作のパイプラインから実写映画製作に近い形に置きかえるアプローチをとった。
|
●実際のダンサーの動きをキャプチャー
|
実際、アニメーションで実写が使われることは以前から珍しくなかった。ライブアクションでは実写フィルムをトレースし人間の動きを抽出していた。
しかしコンピューターによって自動的に人間の動きを抽出するという技術"モーション・キャプチャ"の登場によって、よりリアルな動きを抽出できるようになった。 "ハッピー フィート"のダンスシーンは実際のダンサー達に踊らせ、モーション・キャプチャでその動きを取り込んだ。余談だが、主人公・マンブルのダンスシーンはタップの神様と言われているセヴィアン・グローバーが演じている。
また、キャラクター・リギングに関して、キャラクタ・スーパーバイザのAidan Sarsfiled氏 、ライティングに関してはライティング・スーパーバイザのBen Gunsberger氏からそれぞれ解説があった。ライティングとコンポジットに関与するインハウス用の3つのツール、3D Volume Mask、EyeLight、DepthFieldの機能も簡単に紹介された。
|
▲ページトップに戻る
|
|