[SYMPOSIUM] 平成25年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業
シンポジウム 「3DCGアニメーター育成の新機軸」
−3DCGアニメーター育成に関する「教育者向けワークショップ 成果発表−
世界のアニメーション制作では、3DCGを活用することが主流となってきています。日本でもその傾向は強まり、3DCGキャラクターに魅力ある演技をさせることができる3DCGアニメーターが求められています。
キャラクターを分析して「性格」や「感情」を表現する「動き」を創造するための知識とスキルを育てるにはどのような教育が必要でしょうか。
CG-ARTSでは、日本の3DCGアニメーター育成ではほとんど取り組まれてこなかった「演技」と「日本のアニメ表現」を3DCG教育の場に取り入れられるように、昨年12月24日と25日の2日間に渡って「教育者向けワークショプ」を実施し、教育機関から16名とプロダクションからディレクターやアニメーター15名の参加者を迎え体験いただきました。また、プロダクション5社と1グループに協力いただき作画アニメ的動きの「制作実験による調査」を行いました。
シンポジウムでは、パントマイム表現による演技指導の方法と、制作実験調査から得られた作画アニメの動きの指導のヒントを紹介します。
次世代を担う3DCGアニメーターの育成のための教育改善や効果的な学習に活かしていただく機会となることを期待しています。
プログラムと説明
15:40 | 開場・受付開始 |
16:00 | 開会挨拶/教育者向けワークショップと制作実験調査の実施結果 宮井あゆみ(CG-ARTS 事務局長) |
16:20 | 講演 「パントマイム表現による演技指導の方法」 3DCG教育に適した演技指導、パントマイムやステータス演出など、2日間のワークショップで行なった講義と演習の重要点を解説いただきます。 荒木 シゲル(マイムアーチスト/コムトレーニング講師) |
17:25 | 講演「3DCGキャラクターアニメーションから作画アニメ表現への創造 ―基礎教育調査のための条件下で行なった制作実験の結果から」 制作実験の協力会社の中から、作画アニメスタジオの立場から特色あるアプローチで、指導のための多くのヒントを示されたSTUDIO4℃社の取組みと成果を解説いただきます。 佐野雄太 (STUDIO4℃ 3Dアニメーター/CGIアーティスト) |
17:55 | 閉会挨拶 阪田斉弘(CG-ARTS 専務理事) |
18:00 | 閉会 |
講師
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荒木シゲル (あらきしげる) |
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佐野雄太(さのゆうた) |
日程・会場・申込など
主 催 | 公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS) |
支 援 | 文化庁 |
後 援 | NPO法人映像産業振興機構(VIPO) 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA) 一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj) 一般社団法人日本動画協会(AJA) 一般社団法人VFX-JAPAN |
協 力 | 公益財団法人日本デザイン振興会(JDP) |
対 象 | 3DCGを利用したアニメーション、ゲーム、映画などのコンテンツ制作の指導に係る、 大学、専門学校、高等学校、企業の教育指導者(プロデューサー、ディレクター、アニメーターなど) |
日 程 | 2014年2月14日(金) |
時 間 | 16:00〜18:00 |
会 場 | インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F) アクセスマップ |
参加費 | 無料 |
申 込 | ![]() |
教育者向けワークショップの概要(2013年12月24日〜25日実施)
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●使用教材の目次 |
1 はじめに |
●使用教材のサンプルページ |
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3DCG教育で手描きアニメの動きを指導するための基礎的な教育要素の調査の概要
目的 |
手描きアニメの動きの表現について、3DCG教育の場で取り入れやすい教育内容や指導方法を調査するために、制作実験を行いました。今回は、日本のアニメの特色である「フレームの処理」について、フルフレームの3DCGキャラクターアニメーションデータから、フレームを処理することで、手描き風のアニメーションに仕上げていくための方法を制作実験により調査しました。基礎的な共通事項として、キーフレームの取り方、各フレームの扱い方、カメラワークによる画づくりについて、共通事項をまとめ基礎教育に活かせるようにすることを目的にしています。 |
内容 |
3DCGキャラクターアニメーションのデータは、近年活用が増加しているモーションキャプチャーを利用し、「逃げる」、「転ぶ」、「起き上がって振り返る」といったアクションを7秒で施したものを用意しました。実験協力者には、キーフレームの指定、キーフレーム間の各フレームの使用方法の指定、カメラの設定を行うことなどで、7秒の手描きアニメ風の3DCGキャラクターアニメーションをつぎのように制作いただきました。統計や分析が可能となるように、第1段階の制作では、一定の条件を設定しています。 第1段階の制作:条件あり |
想定シーン |
命を狙われている主人公が敵から逃げているとき、あわてて転んでしまい起き上がって振り返る。 |
資料・材料 |
・キャラクターとアニメーションのデータ(fbx) |
想定作業時間 |
7〜8時間程度 |
提出データ |
レンダリング用シーンデータ(ソフトウェアの指定なし)、ムービー(mov 1280×720pixel 24fps)、記録シート(Excel)、制作フロー記入シート(Excel)など |
◎実験協力 |
株式会社グラフィニカ |
◎モーションキャプチャーデータ制作協力 |
株式会社モズー |
お問い合わせ
CG-ARTS
〒104-0061東京都中央区銀座1-8-16
tel 03-3535-3501 fax 03-3562-4840
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