蒲公英の姉
坂元 友介
東京造形大学大学院 デザイン学科 1年
この度は「蒲公英の姉」を優秀賞に選出して頂き大変光栄に思います。本作ではCGを殆ど使用してないので切り捨てられるかと思っていました。
実家の物置にスタジオを作り、そこで一年間かけて制作された、20分という長尺の立体アニメーション作品。姉の死を通して成長し、自らの生きる意義を見つけ出す過程を、大げさな感情表現をさけ、淡々とまた繊細にカットを積み重ねていく姿勢に”映像”に語らせようとする作家としての姿勢が見え好感が持てる。得てして単調になりがちな立体アニメーションにおけるカメラアングルの問題も、労を惜しまずアングルを変え、その結果、20分という時間を感じさせない作品に仕上がっている。