「ディジタル映像表現」編集委員長 木村卓氏アルス・エレクトロニカ賞準グランプリ受賞決定!
CGクリエイター検定のテキスト「ディジタル映像表現」編集委員長の木村卓氏
演出の『KUDAN』が「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル2008」のコンピュ
ータ・アニメーション/ビジュアル・エフェクト部門で、"Award of Distinction"
(準グランプリ)を受賞することが発表されました。
http://www.aec.at/en/prix/winners_awards.asp
『KUDAN』(9分23秒)は、木村氏の所属するリンクス・デジワークスが約2年半
を費やして製作した3DCGアニメーションです。
キャラクタモデリングとアニメーションを担当された山岸宏一氏も同テキストの
執筆者、プロデュースは協会評議員の福本隆司氏と、CG-ARTSのディジ
タル映像教育を担って頂いている方々の受賞となりました。
KUDAN(くだん:件)とは、半人半牛の姿をした妖怪です。『KUDAN』では、子供
との間に「言葉」を失っていた男が、あることから「くだん」となり、体験を通して
人間の結びつきの構造を理解し、子供との間に「言葉」を取り戻すまでを描いて
います。
『KUDAN』公式サイト:http://www.linksdw.com/kudan
Prix Ars Electronica(アルス・エレクトロニカ賞)は、「コンピューターアニメーション」「デジタルミュージック」「ハイブリットアート」「インタラクティブアート」「デジタルコミュニティー」「u19フリースタイル」の6部門で構成されています。
今年は世界62カ国から3,075作品の応募があり、世界12カ国から構成される国際的な審査委員たちによって6作品のGolden Nicas(グランプリ)と、12作品のAward of Distinction(準グランプリ)、72作品のHonorary Mention(入選佳作)が選ばれています。
文化庁メディア芸術祭や学生CGコンテストの過去受賞者の活躍も目覚しく、インタラクティブアート部門では、「第8回メディア芸術祭優秀賞」や「第 10回学生CGコンテスト最優秀賞」を受賞している平川紀道さんの『a plaything for the great observers at rest』が優秀賞、「第7回学生CGコンテスト最優秀賞」「第10回メディア芸術祭優秀賞」受賞の藤木淳さんの『Extended Cognitive Tools』が入選されています。
*木村卓氏にはCG-ARTS検定2008のイメージキャラクター(ねずみ)を制作いただきました。