1994年年末、日本ではプレイステーションとセガサターンが発売され、一気に3DCGが一般化されました。ハリウッドでもCGが盛んに使われるようになり、実写と変わらない高精度なCG映像、アニメの3DCG化と、その広がりは著しくなりました。その後CMや番組へとCGの活用は浸透し、現在ではことさらCGの技術が取り立てられることもなくなり、いまや当たり前のこととして馴染んでしまっています。
このような状況の中で、自ずと雇用の量も種類も増え、CGクリエイター、アニメーターというのが一般的な職業の1つになりました。また、教育のノウハウも蓄積され、ツールの高性能化も進むことで、道具もよくなり、飛躍的にクリエイターの作品レベルはあがったと言えるでしょうね。
だからと言って、プロとアマチュアの差が縮まったという訳ではなく、プロは更に高い技術を持って仕事をしていますから・・・。
そして、必ずしもCGの作り手が全員、作家でなくて良いわけですし、企画やストーリー、ディレクションができるようになる必要はないと考えています。いろんな需要がある中で、むしろ専門性が求められてきていることも事実なので、たとえばアニメーター、モデラーに徹するエキスパート、職人としての実力を発揮することもできます。ですから自分が何を目標にするかが大切だと思いますね。
そして、CGというのは、チームで創っていくもの。コミュニケーション能力というのはどこの企業でも求められるものです。今の若い人たちは、知り合い以外の方と話すのが苦手。世代を越えて人と話す能力を身に付けることは武器になりますね。
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