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Softimage本社 訪問記 その1
2007.08.02




(1)Softimageは光と笑顔にあふれた明るいオフィスだった



 SIGGRAPH取材班はこのたび、SIGGRAPH訪問前に、3DCGツール会社の最大手の1つ、Softimageの本社を訪ねた。Softimage社は、カナダ東部、ケベック州の都市であるモントリオールにある。モントリオールは、350万人もの人が住む大都市圏とは思えないほど自然に恵まれていた。街には、緑豊かな公園や、モントリオールの語源ともいわれる、街の中心部にあるロイヤル山(モン・ロワイヤル=王の山)をいただくモン・ロワイヤル公園など、自然があふれたぜいたくな環境だ。
 今回さらに、Softimage社の計らいによって、モントリオール郊外にあるCGプロダクション、ハイブリッド社と、モントリオール市内にある、ナショナル・アニメーション・デザインセンター (NAD)も訪問することができた(詳細は別記事で紹介)。いずれも、Softimage社と同じく、自然に恵まれ、また文化的な意識の高い環境にあったことが印象的だった。
 モントリオールの中心部にあるSoftimage本社で対応してくれたのは、マーケティング・広報担当のケヴィン・クラークさんだ。
 本社ビルの中に入るとハリウッドのCGプロダクションのような、おしゃれなエントランス。受付の女性に笑顔で迎えられながら、エレベーターで2階に行くと、天井からふんだんに自然光を取り入れた明るいオフィスがあった。

(2)自然の豊かな都市 モントリオールはコンテンツ開発の集積地



 クラークさんは、2階の通路にはり出された、モントリオールのコンテンツ企業を紹介する新聞の切り抜きについて説明してくれ、モントリオールの良さについて、こう話した。
 「モントリオールは、ご存知のように大きなゲーム会社が開発拠点を築いています。 エレクトロニック・アーツやUbiソフト、A2M(Artificial Mind & Movement=アーティフィシャル・マインド アンド・ムーブメント)、Eidos Montrealなどのほか、20社あまりがモントリオールにあります。 モントリオールはクリエイティブなアートワークに適したところであるということですね。 まず、私たちSoftimageやAutodesk(以前のdiscreet)のようなクリエイター向けのツールを開発する企業が集まっているとうこと、そのほかにも、ソフト開発会社が10社以上あります。 また、モントリオールは、ハリウッドの撮影によく使われるのですが、それは、街並みが美しく、また、地域が特定できない平均的な都会の風景になっているからでしょう。 また、そうした撮影をバックアップするいくつかのユニオンもありますし、コスト的にも他の地域で撮影を行うよりもメリットが大きいと言われています。 もちろん、ポストプロダクション・スタジオもたくさんあります。 クリエイティブな人たちのコミュニティがあり、街自体がとてもアート志向なのです。 自由でアーティスティックな表現を認める雰囲気がありますね。 優れたアートスクールもたくさんあり、国際的に知られていることから国外からも多くの学生がやってきます。 フランス人、英国人はもともと領土であった歴史から多くの移民がおりますが、スペインや日本からなどの移民も大きなコミュニティを築いています。 私はアメリカ人ですが、そういう中で少数派のほうなんです。 そういう意味でとても大きなマルチ・カルチャー都市といえるでしょう。」。

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