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「脱衣」 安井 聖幸 新潟コンピュータ専門学校 CGシステム科2年 |
<講評> 今まさに、これまでの自分を脱ぎ捨てようとしているタイミングを表現したこの作品は、日常からの脱却をテーマにしており、いわゆるポーランドのポスター作家ビクトル・サドフスキに見るような、極めて社会的且つ精神的なイメージをうまく表現している。人体の捉え方は絵画的であり、シュールリアリズム的手法は見る者の意表をつき、また細部にこだわらない作意は成功し、完成度の高い作品となっている |
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「feel like」 水科 忠彰 東北芸術工科大学 デザイン工学部情報デザイン学科3年 |
<講評> ゴチャゴチャした空間を作り出している作品である。CGでこれだけのゴチャゴチャ感を出すのは、実は大変なことである。主にガラスの質感を中心にオブジェを制作したとのことで、その狙いはよかったのではないだろうか。ただ残念なのは、キャラクターの顔の質感がのっぺりとした感じになっている点だろう。ここまでの空間を作り上げたのだから、顔の質感にもっと拘っていたら、もっと完成度が高かったように思う |
「COSMOS in my eyes」 松岡 慧 RCS Netherwood (中学3年) |
<講評> 色彩が美しいこの作品は、制作意図にあるように、21世紀にもっとも重要なものは物理、生命、宇宙、環境という「4つの科学」だという考察を基にイメージを組み立てて行った創作のプロセスや「5番目の科学」として、自分(つまり人間)の感性をきちんと掌握しているところが、ややもすれば常識的な表現に見える画面の品質を作品として昇華させている点に好感が持てる。中学生でもここまでの作品ができるのかと驚かされ、感動すら覚えた。 |