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CEDEC 2007のラウンドテーブルにCG-ARTSも参加

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日本最大級のゲーム開発者カンファレンスである、CESAデベロッパーズカンファレンス 2007(CEDEC 2007)にて、ラウンドテーブル「より高度化する開発現場に向けた、CG教育の進め方」を開催しました。

■開催日 2007年9月26日(水)

■場所  東京大学

■講師
宮井あゆみ(CG-ARTS 教育事業部 研究開発センター センター長)
山路和紀(株式会社プレミアムエージェンシー 代表取締役社長)
新清士(国際ゲーム開発者協会日本 代表)

■参加者 制作現場関係者(14名)/教育関係者(2名)/学生(1名)/その他 (2名)

ゲーム業界の人材育成の現状、人材の需要と供給の現状、求められる人材、といったテーマで活発な議論が交わされました。以下に、おもな意見をご紹介します。

<現場の人材育成の現状>

  • よい人材が採用できない。
  • 人材育成は大きな課題。どうやって育てればよいのか?
  • そもそも人材を育成しようと考えていない。現場にいれば、自分の力で学ぶだろうと考えている。
  • 北米のゲーム制作会社は人材育成に力を入れている。しかし、日本のゲーム制作会社では人材育成をほとんど行っていない。
  • 北米のゲーム制作会社では、社員がCEDECなどに参加したいと希望すれば100%参加させる。日本では、会社から行くように指示された社員が行く。この差は大きい。
  • 個々のスキル格差をどうやって埋めればよいのか。
  • 個々の素養の違い(どこが得意でどこが不得意か)を考慮すると、均一な指導ではなく、個別指導が必要になる。しかし、そんな時間の余裕はない。
  • 短所よりは長所に着目して、そこを伸ばすべき。長所を伸ばすほうが時間がかからない。
  • 与えられた仕事のなかで、克服すべき問題点を発見できる人は伸びる。発見できない人は伸びない。
  • 人材育成のためには、適切な指示と、余裕をもったスケジュールが必要。失敗しても大事に至らないスケジュールでやらせるとよい。
  • 自分が何を表現したいのかがわかれば、自分が何を勉強すべきかがわかる。勉強が足りない人材は、自分が何を表現したいのかがわかっていない。

<人材の需要と供給の現状>

  • モーションデザイナーが足りない。モーションキャプチャデータはただ流し込めばよいというわけではない。それを修正する人材が必要である。
  • キャラクタデザイナ志望者が多い。
  • モデラの需要は非常に低い。
  • エフェクトを担当してくれる人材が足りない。

<求められる人材>

  • プログラムを勉強しており、プログラマと会話ができるデザイナー
  • シェーダのかけるプログラマ
  • アクションスクリプトのかける人材
  • 映像スキルがある(映像を見ている、映像をつくれる、ライティングやカメラワークができる)人材
  • 自分が知らないことを調べるという当たり前の作業ができる人材
  • コミュニケーション能力のある人材
  • 自分の興味のあるものだけにとらわれない人材
  • 挫折を経験したことのある人材(挫折してでもやりたいのか、考えて欲しい)
  • 自分で考える力、姿勢のある人材
  • 作品を最後までつくりきった経験のある人材
  • 精神的に強い人材
  • 小さくまとまっているのではなく、尖っている人材
  • どう見せればユーザにうけるのか、わかっている人材

日本のゲーム業界は、人材不足、人材育成のための教材不足という課題に直面している現状が伺えました。
そんななか、参加いただいたゲーム会社からは、協会発行書籍『ディジタル映像表現』や、『コンピュータグラフィックス』を人材育成に活用しているという事例を伺うことができました。『ディジタル映像表現』は、プログラマが、デザイナーに有して欲しい知識を伝えるために、『コンピュータグラフィックス』は、プログラマのリファレンスとして、活用いただいているそうです。また、CGエンジニア検定2級を有している人材なら、採用時に評価するというご意見もいただきました。
ここで得られた貴重なご意見を参考に、協会では今後も、業界に求められる人材の育成に貢献するため、業界の方々に理解される、教材や検定試験を企画・制作していくことをお約束して、ラウンドテーブルを締めくくらせていただきました。

★お問合せ
CG-ARTS 教育事業部
<mailto:educ@cgarts.or.jp>