受験者の声

 

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大橋めぐみ

大橋 めぐみ さん
順位:2020年2位 2019年12位
出身:東北電子専門学校 CGクリエーター科
所属:株式会社サブリメイション/ルックディベロッパー

リファレンスをとった分だけ、アニメーションの付け方がどんどん明瞭になっていきました。

■大橋さんの現在のお仕事を教えてください。
ルックディベロッパーとして仕事をしています。主にキャラクターのルックを作ってカットごとに整えていくという仕事です。
「このカットでどういうルックを作りたいのか?」と考えながらできているのでアニメーションを制作した経験は繋がっています。

■アニメーション実技試験を受けようと思ったきっかけを教えてください
もともと広告などデザインを勉強したいと思っていました。高校のときにCADとかを触っていた経験もあったのでCGは少しやっていたんですけど、そこで先生にアニメーション得意なんじゃない?と言われてアニメーターを目指しはじめました。アニメーション楽しいなと思っていましたし、全国の中で自分の実力はどのくらいか?という力試しのために受けようと思いました。

■大橋さんは2年連続で受験されていますね。その理由は?
今度こそ1位を取りたくて…。結果は2位でしたが。私はカットの秒数を無視して好きにアニメーション作ってしまったので。でも上位の中で秒数を大幅にオーバーしている人は私くらいだったので、それでも評価していただけたのは嬉しかったです。

■2年連続上位をとってますね。周囲の反響は?
1年生の時のアニ実を受けたあと、クリ博のCG-ARTSさんのブースでやっていた「ポートフォリオ講評会」に飛び込み参加させていただいた時に、別の学校の学生さんから声をかけられて「あの時の課題を見せてください!」と言われたり、これまたTwitterで別の学校の方から連絡いただいたりと、いろいろな繋がりができてよかったです。評価企業の方からもTwitterやInstagramでお声がけいただき、具体的に「後半がこうだったよね」みたいなお話をしていただきました。

■アニメーション実技試験の内容はどうですか?
実際の現場で使われている絵コンテを手元で見て解釈できるっていうのは大きくて、ネットで調べればいろいろな絵コンテがサンプルとして見られますが、ただ、「この絵コンテから実際に制作してください」と試験として依頼されるのは、実際の仕事を体験しているような感覚になったのはワクワクもしたし、どんどん社会人になっていくんだ、アニメ業界に入っていけるかもしれないと希望が見れたのは大きかったです。

■スコアや順位は受け取ってどうでしたか?
私はいい評価を受け取れたので嬉しかったですが、「ここが全然だめ」など厳しいコメントの方が多くて…。特に「秒数無視しすぎ」と(笑)。
端的にビシッと書かれると、ああそうだなとか、ここはこだわって作ったけど伝わらなかったな、とかいろいろ気が付くことがありました。自分の良いところが発見できましたし、他者評価って大事だなと思いました。

■後輩へアドバイスをお願いします。
1年生の時失敗したなと思ったのは、リファレンスを取る時間が短かったことです。
アニメーション作ること自体、実は難しくないのですが、どういうキャラでどういう演技をつけてどういう状態を伝えたいのか、キャラの心境まで設定を組んでからリファレンスをとらないと意味がないということを一年生で勉強しました。
8時間のうち2時間とかしかリファレンスしてなかったんですよね。
でも2年生の時は技術が上がったのもあったし、自分の中でキャラを解釈してからつくろうという反省もあったので、リファレンスが制作時間の7割くらいでした。
リファレンスをとったらとった分だけ、どういうアニメーションつけたらいいのかどんどん明瞭になっていくので、結果として操作の時間も短くなりました。
想像ができてないと作れないので、キャラ設定がなかったら自分でつけてもいいと思います。