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カナダ・モントリオール NADセンター訪問
2007.08.07

●プロの3D、2Dクリエイター育成機関

NADセンター 概観


落ち着いた感じの教室内部


Alexander Renaud氏



 SIGGRAPHに参加する直前の7月31日、Softimage社の計らいで、カナダ モントリオールにある国立アニメーション アンド デザイン センター(NADセンター、The National Animation and Design Centre)を訪問した。NADセンターは、1992年の設立以来、革新的で総合的なカリキュラムによって、3Dアニメーション、2Dアニメーションのクリエイターを育成する機関。1997年にはカナダ初のゲーム設計のためのカリキュラムを実施している。
 法人向けサービス担当ディレクターのアレクサンダー・ルノー(Alexandre Renaud)氏に、同校の目的やカリキュラムの特徴などについて話を聞いた。
 校舎は、モントリオールの中心地にほど近い「Cinematheque Quebecoise complex」にある。主要なCGツールメーカーの機材を使用して、現在約80人の学生が学んでいる。2004年には、3Dの遠隔教育を行うNADIA(NAD Centre Internet Academy)プログラムも発足している。主な就職先は、Hybride Technologies、Buzz Image Group、Electronic Arts、Ubisoft、Digital Dimensionなど。広告界に進む学生も多いという。

●Softimageの訓練センターとしてスタート

Gino Vincelli氏


自習室では多くの学生が作品制作にいそしんでいた


講師の部屋もアートの雰囲気



 講義は1クラス10人前後で行われる。同校でSoftimage|XSIの講師を務めるジーノ・ヴィンセリ氏は、同校の特徴を「小さなコミュニティーで、学生同士、学生と教師が密度の濃い関係の中でみっちり学べること」だと説明。「講義は、コンセプトを学ぶことから始まり、芸術的な側面を伸ばすことを目指している」と説明する。
 数あるメーカーの中でも、正規教育機関の認定を受けているSoftimage社との関連は深い。1992年の設立時は、同じモントリオールのSoftimage社の建物内で、同社ソフトの訓練センターとして始まっており、現在でも同社とは良好な関係を築いている。同校では、その後もSoftimageのトレーニングをプロのクリエイター向けに実施するカリキュラムを持っており、コンテンツ企業向けの訓練カリキュラムなどを実施している。このカリキュラムを受けるために、世界中の企業からクリエイターが参加しているという。ちなみに、日本の大手ゲーム会社からも、参加したことがあるそうだ。
 ちなみに、モントリオールのあるケベック州は、フランス語が第1言語。講義では、英・仏ごとのセメスター(学期)があるというが、これも各国から学生を受け入れられる要因となっているという。

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