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論文:「切取りツール」が毛にも対応
2007.08.07

 6日午前のImage Slicing & Stretchingでは、毛髪やうぶ毛のような「柔らかな」境界に対応した切取りツールが紹介された。「Soft Scissors : AnInteractive Tool for Realtime High Quality Matting(ソフト・シザーズ:高精度マット作成用の実時間対話型ツール)」は、ワシントン大学、カリフォルニア大学バークレー校、Microsoft Researchの共同研究である。
 PhotoShopのような画像ツールであるオブジェクトを切り取る際に、そのオブジェクトの毛髪などの残しつつ切り出すことは、現時点では不可能にちかい。この問題を解決したのが、「ソフト・シザーズ」である。切取り箇所そのものを精緻なペン先で指定するのではなく「この領域の中で背景からの切取りを行う」というような「領域型」の指定をするのが新しいUIとなっている。
 発表では、ふわふわの毛を持つ犬が、背景から見事に切り出される様子が示された。ピクセルよりも細かな領域(サブピクセル領域)での処理を行なうことで、矛盾無い切出しを可能としている。処理は実時間であり。切出しを指定してからコンピュータが考え込むようなことは起きない。
 この研究も、Microsoftの画像ツール指向を示す例といえる。

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