SYMPOSIUM シンポジウム

[SYMPOSIUM] 平成24年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業
3DCGアニメーション・ゲームコンテンツ制作の基盤教育 「教育者向けワークショップ」成果発表
-シナリオライティング・キャラクターメイキング・ミザンセーヌレンダリング・基礎造形の教育方法-

シンポジウム 「クリエイティブテクノロジー教育の普及に向けて」

3DCGアニメーションやゲームコンテンツに関連する産業は発展し、これらの分野に向けた人材育成を行なう教育機関は近年大変多くなりました。その種類は、芸術系、情報系、理工系の大学や専門学校と多様で、所属される教育者の専門性を活かしたカリキュラム作りや人材育成が行なわれています。
しかし、シナリオ作成、キャラクター開発、ミザンセーヌ構成、基礎造形といった基盤教育の普及は残念ながら進展していません。原因は、その多くの部分が暗黙知や経験知として扱われ、論理的で体系的な教育が行えないと認識されてきたからです。
しかし近年では、こうした領域についても研究が進み、分析が行われ、共通ルールが明らかになることで、効果的な教育方法が考案されるようになってきました。
CG-ARTS協会では、この論理的で体系的な新しい基盤教育を教育者の方々と共有し、それぞれの教育機関等で実践してもらうために、「教育者向けワークショップ」を今年8月21日〜24日の4日間実施しました。
参加された教育者は、高校、専門学校、短大、大学、大学院、企業といった多様な教育段階に関わる方々です。
シンポジウムでは、成果発表として、講師代表から3DCGアニメーションやゲームコンテンツ等の映像コンテンツ制作教育への問題提起と新しい基盤教育の方法について、受講者代表から教育計画や実践例を、講演とパネルセッション形式で紹介し、参加者の皆さまと共にディスカッションします。
新しい基盤教育「クリエイティブテクノロジー」の在り方について、教育者や実務者の皆さまと共有することで、これからの映像コンテンツ制作教育の改善や、効果的な自己学習に活かしていただく機会となることを期待しています。

プログラム

15:10 開場・受付開始
15:30 開会挨拶
15:35-16:15 基調講演「人材育成の問題提起と新しい基盤教育」
金子 満 (北京徳稲マスターズアカデミー(Detaoma) 教授)
16:20-16:50 基調講演「本質を捉える基礎造形教育」
中村泰清 (デジタルハリウッド大学 准教授/東京工業大学世界文明センター 非常勤講師)
17:00-18:30 パネルセッション
受講者代表:
日馬 司 (横浜デジタルアーツ専門学校 専任講師)
栗山 紀 (東京都立世田谷泉高等学校 美術科 教諭)
松山恭大 (日本電子専門学校 アニメーション科 専任講師)
本村健太 (岩手大学 教育学部美術教育科(映像メディア) 教授)
講師代表:
金子 満 (北京徳稲マスターズアカデミー(Detaoma) 教授)
中村泰清 (デジタルハリウッド大学 准教授/東京工業大学世界文明センター 非常勤講師)
モデレーター:
宮井あゆみ (CG-ARTS協会 事務局長)
18:30 閉会


講師・パネリストプロフィール

■講師・パネリスト
金子 満(かねこみつる)
北京徳稲マスターズアカデミー(Detaoma)  教授
フジテレビの制作部、映画部を経て、アメリカMGMスタジオで「ドクトルジバゴ」のデイヴィッド・リーン、「拳銃無宿」のヴィンセント・フェネリー組に配属。帰国後、CGスタジオJCGLを創立、アメリカでメトロライトスタジオを創立、「トータルリコール」の特殊効果(アカデミー特別視覚効果賞)やコンピュータアニメ制作システムの開発などを行う。その後、慶應義塾大学SFC教授、東京工科大学教授を経て、現在に至る。著書に「映像コンテンツの作り方」、「シナリオライティングの黄金則」、「キャラクターメイキングの黄金則」、「映像ミザンセーヌの黄金則」等。学術博士(東京工業大学)。デジタルコンテンツ協会 評議員。映像産業振興機構 理事、CG-ARTS協会 理事。
中村泰清(なかむらやすきよ)
デジタルハリウッド大学   准教授・東京工業大学世界文明センター   非常勤講師
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、第16回日本国際美術展/TOKYO BIENNALEで東京都美術館、京都市美術館にて作品展示。米国遊学、帰国後、デザイン会社での経験の後、株式会社KubotaC-Cubeの MacWorldExpoブース環境デザインを担当。現在は、美術作家活動をしながら、独自のメソッドでクリエイターに必要な基礎造形力を教授している。専門学校講師、美術予備校デザイン科主任講師などを歴任。芸術学士(東京藝術大学)
■パネリスト
日馬 司(くさまつかさ)
学校法人岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校 教員
情報科学専門学校、岩崎学園情報科学研究所を経て、現在、同学園専門学校の教員として、デザインとCG表現の指導を担当している。マルチメディアとコンピュータグラフィックを専門として横須賀総合高校で非常勤講師も務めている。工学学士(日本大学)。芸術科学会会員。
栗山 紀(くりやまのり)
東京都立世田谷泉高等学校 美術科 教諭
京都市立芸術大学大学院美術学部版画専攻修了後、2003年よりカプコン第2開発に4年9ヶ月勤務。「ガンダムSeed連邦vsザフト」「ガンダムvsガンダム」などのステージデザインを担当。2008年度東京都教員採用試験を受験し、社会人採用枠で入都。現在、ひきこもり・不登校経験のある高校生が集まるチャレンジスクールの世田谷泉高等学校で美術を教えて5年目。
松山恭大(まつやまやすひろ)
日本電子専門学校   アニメーション科 専任講師
駒澤大学、京都造形芸術大学卒業。ソニーPCL株式会社、アルゼ株式会社にてCGデザイナーとして勤務。CM制作を中心に劇場映画、VP、イベント・展示映像などの映像制作を経験。2005年より日本電子専門学校コンピュータグラフィックス科、アニメーション科、キャラクターデザイン科でCG教育に携わる。専門領域は、映像制作、CGモデリング、造形表現、絵画。
本村健太(もとむらけんた)
岩手大学   教育学部美術教育科(映像メディア)  教授
筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了。「総合芸術」や「芸術と技術の融合」をテーマにバウハウスの研究を継続している。芸術・デザイン運動としてのバウハウス理念・方法論を原書から読み取っていく理論研究と、今日的なバウハウスを意図した映像メディア表現の実践研究の双方を同時進行する。芸術・教育・メディアのジャンルを横断し、表現の側からの地域貢献や人材育成を試みるとともに、メディア・アートとしてのVJ表現の可能性についても取り組む。博士(芸術学)。
■モデレーター
宮井あゆみ(みやいあゆみ)
CG-ARTS協会 事務局長
JCGLでCGアーチストの経験を経て、エムケイへ移籍「CG総合カリキュラム」等教材開発や大学研究者と「画像情報生成処理技術者の育成に関する研究会」で「CG検定」の基礎を作る。CG-ARTS協会創設に参画し設立時に移籍。「CG検定」文部省認定取得や「学生CGコンテスト」実施、eラーニングやCBT/IBT研究開発、デジタル映像表現・CG・画像処理・Webデザイン・マルチメディアの教材・検定等開発を行う。SIGGRAPH Asia2009 Educators Program委員長や平成22年度経産省事業「S3DCGアニメ人材育成カリキュラム策定」、平成23年度文化庁支援事業「立体視3DCGアニメーション教育に関する教育者向けワークショップ」の企画・統括を担当し、本年度は本シンポジウムと教育者向けワークショップの企画・統括を行う。


日程・会場・申込みなど

主 催 公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)
支 援 文化庁
後 援 NPO法人映像産業振興機構(VIPO)
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)
一般社団法人日本動画協会(AJA)
一般社団法人VFX-JAPAN
日 程 2012年12月7日(金)
時 間 15:30〜18:30
会 場 東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)  アクセスマップ
対 象 大学、専門学校、高校の教育者、企業の教育担当者(ディレクター・プロデューサーなど)
定 員 90名
参加費 無 料
申込みの受付は終了いたしました。
■シンポジウムフライヤー(PDF)


「教育者向けワークショップ」の概要(2012年8月21日〜24日実施)





■ 使用教材(教育者用学習書)


使用教材


お問い合わせ

CG-ARTS協会
〒104-0061東京都中央区銀座1-8-16
tel 03-3535-3501 fax 03-3562-4840 
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