[SYMPOSIUM] 立体視3DCGアニメーション教育に関する「教育者向けワークショップ」成果発表
シンポジウム「S3DCGアニメーションの実践的教育の普及に向けて」
映画やゲーム機では、立体視映像が話題を呼びコンテンツ制作の表現手法として広がりを見せています。一方、立体視映像は、その華やかな効果がある一面、正しい知識と制作スキルをもってコンテンツ制作を行わないと、視聴者へ不快感や人体へ悪影響を与えてしまうことがあります。こうした立体視映像に関する知識や制作スキルを持った人材は、産業界でも不足している現状です。
こうした、新しい表現手法を活かせるクリエイターを育成するには、応用できる知識と制作スキルについて、理論や方法、法則を系統立てて指導できる教育者の存在が要となります。
CG-ARTS協会では、S(Stereoscopic)3DCGアニメーション教育を普及するために「教育システム※1」開発し、指導者に活用頂くための、立体視3DCGアニメーション教育に関する「教育者向けワークショップ※2」」を実施しました。参加された15名の専門学校・短大・大学・アニメーション会社・ゲーム会社等の指導者の方々には、それぞれの学校や企業で実践する教育計画と教材を作成して頂きました。
成果発表では、講師代表からワーショップの特色や過去に仕事で制作されたS3Dコンテンツを、受講者代表から考案された教育計画や教材をプレゼンテーションして頂き、全員で教育者のスキルアップについてパネルトークを行って頂きます。 学生や実務者へのS3DCGアニメーション教育の方法や、新しい表現手法に関する教育者トレーニングの重要性についてお考え頂く機会となることを期待しています。
受講者代表: 高木亜有子 ソニー学園湘北短期大学情報メディア学科 准教授/博士(工学)
景利康弘 東放学園映画専門学校アニメーション映像科 学科主任
原口佳久 株式会社ダイナモピクチャーズ企画制作部 プロデューサー
石井源久 株式会社バンダイナムコゲームス技術部開発サポート課 シニアプログラマ
講師代表: 三田邦彦 株式会社キュー・テック企画制作部CGIプロデュースグループ S3D監督
宮島英豪 S3Dスーパーバイザー
川島基展 東京工科大学メディア学部 兼任講師・演習講師
モデレーター: 宮井あゆみ CG-ARTS協会 事務局長
日程・会場・参加費など
主 催 CG-ARTS協会〔平成23年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業〕
日 程 2011年10月21日(金)
時 間 10:30〜12:30
会 場 日本科学未来館 みらいCANホール(デジタルコンテンツEXPO2011)
アクセスマップ
対 象 大学、専門学校、高校の教育指導者、
企業の教育担当者(ディレクター・プロデューサーなど)
定 員 200名
参加費 無料
申込方法: デジタルコンテンツEXPO2011-「成果発表」ページ(最下部に事前予約ボタンがあります)
実施したワークショップと教育システムの概要
■「教育者向けワークショップ」のプログラム
■「S3DCGアニメーション教育システム」
1.カリキュラム
・知識、制作スキルの学習達成目標
・S3DCGに関する基本知識から制作スキルに至るまで体系的に学習する事ができます
2.シラバス
・知識教育の講義授業、制作スキル教育の演習授業の15コマの標準シラバス
・教育目標に合わせてカスタマイズすることができます
3.電子教科書(iPadアプリ)
・S3DCGに関する知識ベースの教科書
・S3DCGの歴史、技術、原理、制作手法、表現技術等の基本知識を学習できます
4.電子ワークブック(iPadアプリ)
・「S3DCGアニメ-獣兵衛-」の企画から制作までのメイキングと完成アニメーションの評価と修正方法を
解説した制作スキルベースのワークブック
・アセットデータと連動してS3DCGアニメーションの制作工程を体験学習できます
5.映像教材
・S3DCGアニメーションとして制作された「S3DCGアニメ-獣兵衛-」の1分間の映像教材
・電子ワークブック、3DCGアセットデータと連動して制作体験学習ができます
6.3DCGアセットデータ
・映像教材「S3DCGアニメ-獣兵衛-」を再現できるMaya用アセットデータ一式
・モデル、アニメーション、シーン、コンポジットのデータを全て収録し、再現制作や実践的演習、
課題制作等、自由に利用できます
7.演習課題とテスト
・基本知識の習得度を測る多岐選択式テストと制作スキルの習熟度を測る演習課題 ・学習達成度を
客観的に測定することができます
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CG-ARTS協会
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