pencils graph | ちびたえんぴつたて

鉛筆の芯に微細な彫刻をつくりネットでも大きな話題になっていたアメリカ人作家、ダルトンゲッティの作品から着想を得たという、「ちびたえんぴつ」のための鉛筆立て。実物は見ていないものの、ちびた鉛筆という小さくても、人の経てきた時間が凝縮しているモチーフを、深く観察していく記録が興味深かった。ひとつひとつの鉛筆の特徴を比較・考察する過程はどこか考現学的だし、それをさらにもう一歩踏み込んで3Dのモデルまで落としこむ。その過剰なステップが、ばかばかしくも鋭いプロジェクトになっている。
(萩原俊矢)

加々美 理沙
東京大学大学院
プロダクト
作品掲載サイト