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第14回 受賞者の声

第14回 受賞者の声 飯沼 珠実
   
Q 学生CGコンテストを知ったきっかけについて教えて下さい。
A

多摩美術大学大学院での先輩方が多数受賞されていたので、このコンテストのことは知っていましたが、写真表現は(このコンテストとは)縁が無いかなと思っていたのが正直なところです。応募を決めたのは、審査委員に写真家の畠山直哉さんのお名前を見つけ、おやっと思って自分の制作を見直してみると、募集要項から外れていないと思い、応募しました。
 

Q

これまでどのような経緯で写真や、美術を勉強してきたのですか?

A

武蔵野美術大学を卒業後、多摩美術大学大学院で博士課程前期を修了しました。
学部では「写真ゼミ」に所属していて、わりあいにオーソドックスな方法の写真の勉強をしていましたが、写真表現にはもっと多様性があるはずだとも思っていました。修士課程で多摩美大・情報デザインコースへ移り、それまでとは違う角度から写真表現を探索し始めました。同時にここでの時間が重要だったのは、同じゼミには6名ほどの学生がいましたが、うち4?5名が留学生だったという点です。ゼミのミーティングが英語という場合も多々ありました。彼らと一緒に2 年間を過ごしていくうちに、今度は私が外国へ行こうという気持ちにさせられました。「ドイツ写真の現在? かわりゆく「現実」と向かいあうために」という展覧会を観た時から、ドイツ写真のアクチュアルな状況を目の当たりにしたいという気持ちが続いていたので、ドイツ人の友人にアドバイスをもらいながら、学校を決めました。
 

Q

ドイツではどのように勉強されているのですか?

A

月に1度程度のペースで担当の教授との個人面談があり、制作の進行状況の報告や実際のプリントを見せながら、改善点を相談したりします。ゼミのミーティングは2週間に2日連続で開かれます。これがハードなのは、午前11時に始まり、遅い時では午後9時ころまで終わりません。
内容は、学生が交代で自身の制作についてのプレゼンテーション、質疑応答、ディスカッションの繰り返しです。自分の番であれば、それは質問の嵐で大変ですがやりとりを通して新しい切り口に気が付かされたり、他の学生のプレゼン内容が自分の制作のヒントになったりもします。内容が濃いので、1日だけでもくたびれますが、2日間が終わるとクタクタで、頭をクールダウンさせるのに10日間かかります。その10日間で、撮影旅行に出掛けたり、美術館・ギャラリーの見学、自分の制作をしています。あとは特別ゲストとして、他の大学の先生方やキュレータ、アーティストがレクチャーにいらっしゃったりというのが、週に2度ほどあります。
 

Q

今回受賞した作品は、家を撮った作品ですが、現在はどんな作品を制作されているのですか?

A

ベルリンに暮らし始めて1年目で、冬の寒さに驚いていました。それにともなって、雪景色や氷の結晶をまとったゴミの写真などを撮っています。まだスケッチのような段階です。
 

Q 今回の受賞作品についてお伺いしたいのですが、どのようなコンセプトで制作されたのですか?
A

2007 年の夏に北海道・東川町という町へ行きました。その時に、変わった家がズラッと並んでいてるのを見て、これは何事だと思って写真を撮りました。私は生まれた時からずっとマンション育ちで、一戸建てに憧れて続けているというのは、ひとつの動機です。
東京へ戻り、これは何か理由があるに違いないと思って調べてみると、「優良田園住宅の建設の促進に関する法律」の認可を受けている特別な地区である事が分かりました。東川町の遠景には大雪山がそびえており、それを生かした美しい景観づくりをモットーに都市計画がつくられ、これらの家のデザインが決められていったそうです。屋根の勾配、屋根と家本体の色の組み合わせ、公道から玄関までの距離、エアコンの室外機の隠し方までガイダンスされています。言語で美しいものをデザインするという点が面白いと思い、2008年夏に再び東川町を訪ね、この計画に認可されている家だけを撮影し直しました。
 

Q 今後、コンテストで受賞する事を目指している方にアドバイスなどあれば教えてください。
A

自分の考えていることや表現方法に、不安があっても、ひそかな確信があるならば、貫いてみるといいと思います。
 

Q 常に使っている機材は、デジタルカメラを使用されているのですか?
A

はい。今のところは。デジタルカメラ自体への強いこだわりがある訳では無いのですが、なにか被写体に心を動かされた瞬間の精神的な瞬発力と同じスピードで使えるカメラ、という点でコンパクトデジタルカメラはわたしにとってとても使いやすいカメラです。
 

Q

今回、学生CGコンテストの展覧会を行ってどういう印象を持っていますか?

A

他の受賞者の方々の作品をみて、凄いなーと思いました(笑)なぜ私の写真がここに!?と。しかしCGの視点から写真を見直して、写真表現の解釈の幅が広がるような、小さくても新しい視点をもたらせるような作品に仕上がったと思うので、嬉しいです。


Q

今後、活動予定について少しお伺いさせて下さい。

A

もうしばらくドイツを拠点にして、制作に集中して、作品を増やしていきたいです。



 
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