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第14回 受賞者の声

第14回 受賞者の声 岡本憲昭
   
Q 学生CGコンテストに応募しようとしたきっかけは?
A

出せるコンペは全部だそうと思っていました。その中でも学生CGは、加藤隆さんとか半崎信朗さんとかすごい方が受賞されていたので、取りたいなと思っていました。

Q

もともと学生CGコンテストはご存知でしたか?

A

知っていました。

Q

学生CGコンテストにこれまでどういった印象を持っていましたか?

A

メディア芸術祭と毎年一緒にやっていて、すごく大きい印象がありました。
メディア芸術祭と同時開催というのは大きいです。

Q

今回受賞された印象

A

普通にびっくりしました。
最優秀賞が取れなくてがっかりしていたのですが、横田くんの記憶全景を見て納得というか、この作品には負けたなと思いました。
(記憶全景を)見終わった段階で、単純にこれはすごいなという気持ちになりました。単純に作業工程も大変ですし、部屋の中でレイヤーを重ねて行くという行為が、個人的な空間の中に違う空間が現れて行く感覚に、突っ込みどころがほぼ無いなと思いました。

Q 優秀賞を取った事で変わった事は?
A

学生CGで優秀賞を取った事と、メディア芸術祭で奨励賞を取った事で知らない人から連絡が来るようになりました。例えばテレビ関係の人とか、後はインタビューの依頼とか、イベントのオープニング映像の制作依頼などの話が来るようになりました。

Q

これまでの経歴について

A

2008年に多摩美術大学を卒業して、少しCMの制作会社で企画・演出をやっていました。そのころから、色々なコンペに「ALGOL」を出してみようと思って出してみたら結構取れました。それがフリーとしての契機になったというか。

Q

どうやって技術を磨いたの?

A

とにかく大学の時に、いっぱい映像を作っていて、自分の色の出し方を色んな方法で試していました。今回のALGOLは、その中か使える方法を集めて作っていますね。学校の課題で映像を作る事が多かったのですが、その時に卒業生の作品を見せられるんですが、それが色んな所で賞を取っている作品が多いので、ただ課題としてやるのじゃ面白くないので、賞を取れる作品を意識して作るようになりました。

Q ALGOLはどういう事から
A

ALGOLを作る前にも作品を作っていて、その時から都市観や人工物、人間の機械化とかをテーマに作っていました。東京とか、すごくシステマチックに出来ていて、そういうところからの影響も受けていました。
以前から、地上に星があって、地下では機械が動いていて地上の草木を作っていくという構造について考えていました。そういうイメージを実現する事が技術的に可能になったので作ってみたという所です。
昔から、そういうイメージはあったのでちょこちょこ作っていました。言葉で伝えるより映像で伝える方がわかりやすいのでそうしてました。

Q そのイメージはどこから生まれましたか?
A

昔から東京は変な所だなというのを思っていたり、あと、ALGOLを作ったときはエコブームだったり、人が自殺したっていう二ユースが多かったりして、そういうのを正そうという気はさらさらなかったんですけど、そういう状況があるから結果的にそうなったんじゃないかなと思いますね。

Q こだわった点は?
A

見る側との距離感についてはこだわっていました。テーマが固いので、そのままいくと絶対見てくれないだろうなと思ったので、エンターテイメント性を考えて、何も考えていない状態でも見れるように考えていました。

Q

音もこだわってますよね?

A

今まで、ありものの曲を使って作っていたんですけど、映像と音の力って五分五分だと思うんですよね。でも、その半分以上(音楽)が他人の力で作られているって、自分の作品じゃないんじゃないかなと思って、自分で作るようになりました。いつも、コンセプトが出来た段階で、曲を作って、自分でその曲を聞きながらイメージを膨らませて行ったりしますね。その方がイメージが膨みますね。

Q

自分の色は?

A

メディア芸術祭の講評を見て、質感で勝負すると書かれていて、「あー、そうなんだー」って逆に思いましたね(笑)。今までこだわっているつもりはなかったんですけど、言われてみるとそうだなと思いました。ボカした質感には意味があって、それは頭の中のイメージをそのまま持って行きたいのがあって、頭の中のイメージはぼんやりしているので、そのぼんやりした状態で描いていますね。

Q 今後の目標は?
A

今回はアニメーションで作ったんですけど、今度はメディア芸術祭のアート部門に出したいなっていうのを思っていて、ALGOLは自分の中で無理矢理分かりやすく作ったという所もあるので、もっと自分の自由な映像を作って行きたいというのもありますし、出来る限りジャンルを無くした事をやりたいなと思います。基盤はアニメーションにおいて、インスタレーションみたいな事もやって行くと思いますし、インタラクティブな作品と言う事もあるかも知れませんし、多様なジャンルに挑戦する事になると思います。
もちろん仕事もします(笑)基本はアニメーションにあるので、そこを中心に幅を広げて行こうと思っています。

Q

これからもアニメーションを続けていきますか?

A

アニメーションは死ぬまで続けますね(笑)!


 
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