■受賞のコメント 賞を頂き、ありがとうございます。これが最初で最後の受賞にならないようにしたいですね。（岩崎　忠） ●四人でなければ作れなかった「職人百科」。受賞したことが最高に嬉しくて、ちょー気持ちいいです。（村山　麻衣子） ●正直、入賞できてビックリです。自分達の頑張りがこういう形になって、とても嬉しいです。（渡辺　友樹） ●優秀賞・・・運を使い果たしたのか・・・努力が報われたのか・・・皆さんに楽しんでいただけたら光栄です。（長谷川　史織） ■審査講評 洒脱なデザインが施されたブックレットをめくれば、ブラックな笑いと優れた造形性に気づく。それは、ひさうちみちお的な漫画のようでもあり、遠く遡って江戸時代に十返舎一九が著した影絵本「紅毛影絵・於都里岐（おつりき）」の挿し絵で、石灯籠などに似せた影絵を演じるために、ありえないアクロバティックなポーズをふんどし姿で延々と展開する二人組をも思い起こさせる――つまり本作は、日本の職人気質作品として、世界に向けて成立しているのである。