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NICOGRAPH「第9回CG-Japan Award」を評議員の大野義夫先生が受賞

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NICOGRAPH「第9回CG-Japan Award」をCG-ARTS協会評議員の大野義夫先生が受賞され、3月26日に、東京国際アニメフェア会期中の東京ビックサイトの「NICOGRAPH春季大会」にて表彰が行われました。

贈賞の理由として、CG の分野における日本の先駆者の一人であり、長年に渡ってCG の先端的な研究の推進と学生の指導に携わり、多くの研究成果をあげられたこと、CG-ARTS 協会の検定や教材制作においても先導的な役割を果たし、日本における大いなるCG 教育の発展に寄与したことがあげられました。
また、CG 映像処理のみならず、文字処理の分野においても日本の代表的なリーダーとして活躍してこられました。

副委員長の西原清一先生より賞状とトロフィーが贈られた後、「CG とともに40年」と題して大野先生の講演が行われました。

少年時代から数学に強い興味を持ち、高校生になって手に入れた、念願の手回し式の大きな計算機は今でも家に保管されているそうです。

その後、大学で工学部に進み、CGの研究を始められたいきさつ、ユタ大学での2年間のエピソード、CG-ARTS協会での検定や教材の制作秘話などをご紹介されました。

この40年を振り返り、「コンピュータ技術が急速な発展を遂げたこの良い時代に、研究者として携われたことを幸運に思っている。40年先は恐らく安価に一生分の映像を記録できるような媒体も現れるだろう、その時人間が、手に入れたコンピュータ技術をどう使うかが倫理的にもますます問われることになる。」と話し、開発の進度と、利用方法の検証の必要性を訴えられました。

最後に「CG-ARTSやNICOGRAPHでたくさんの方に出会い、交流を深めさせてもらった。本当に感謝している」と話され、講演を終えられました。

【大野義夫先生のプロフィールより要約】

1968 年慶應義塾大学管理工学科卒業.
1970 年同大学院工学研究科管理工学専攻修士課程修了.
1973 年同大学院理工学研究科管理工学専攻博士課程単位取得退学.工学博士.
1970 年慶應義塾大学情報科学研究所助手,専任講師,助教授,理工学部助教授を経,
1995 年より慶應義塾大学理工学部情報工学科教授.現在,慶應義塾高等学校校長も兼務.

専門分野は,コンピュータグラフィックス,形状モデリング,レンダリングアルゴリズム.30 冊以上の著書や多数の論文を執筆している.
芸術科学会副会長(2004-2005).日本ソフトウエア科学会理事(1991-1994,2000-2003).情報処理学会,日本ソフトウエア科学会学,日本コンピュータグラフィックス協会,画像情報教育振興協会等で各種委員を歴任.NICOGRAPH 論文コンテストでは,創設以来,現在まで論文委員を務めている.