編集長インタビュー

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久保田 浩明氏
このテキストはどういう本ですか?

企業などでの業務や普段の生活の中で、新しい機器やソフトウェアを購入したり、組み合わせるなどして新たなシステムを構築したりすることがあるかと思います。このようなシーンにおいて最適な行動や判断がとれるようにするために、最低限必要な知識とスキルを学ぶための材料と考えています。このテキストでの学習を通して、自分自身の知識やスキルを再確認し、業務や生活の中に活かしていただくことが、このテキストの目的です。


想定されている読者はどのような人達ですか?

企業においてITに関連したシステムを構築するエンジニア、顧客や社内に対してシステム提案するスペシャリスト、あるいは、そのような業務に就きたいと考えている方のほか、生活の中に新しい技術を取り入れて、より便利な生活を送りたいと考えている方など、幅広い方に読んでいただきたいと考えています。それぞれの方で知識のレベルの差はあるかと思いますが、業務や生活の中で直面する問題に対する解決の方法を学んでいただきたいと思います。


このテキストの構成を簡単に教えてください。

ITに関連するシステムやサービスは、人間と接することを想定しています。人間に使いやすさやわかりやすさを与えるとともに、社会の中で親しまれるものであることが重要です。この観点から、人間とのインタフェースになりうるメディアに対する基礎技術を最初に述べています(1〜2章)。ついで、実際にシステムやサービスを実現している実用化技術について述べています(3〜5章)。最後に、こうした技術を組み合わせて実用化されているシステムやサービスとその社会的背景について述べています(6〜8章)。


このテキストの特徴はどういったことでしょう?

テキストでは、ITやマルチメディアに関する技術を網羅的に集めて体系化しています。さらに、それぞれの技術を説明するための原理や言葉だけでなく、その技術の必要性や役割、発展性といったコンセプトを記述しています。これにより、実際にシステムを構築したり、新しい応用分野を考えたりするシーンにおいて、役立つものと考えています。


このテキストの効果的な使い方を教えてください。

テキストでは、関連する技術を網羅的に示していますので、ひと通り目を通していただくのがよいと思います。これまで自分ではあまり考えていなかった面も発見できるかと思います。網羅的に示している反面、詳しい技術については掲載していません。より高度な技術を学びたい人にとっては、必要な分野にあわせた学習が必要かと思います。Webクリエイターであれば、『Webデザイン』がよいでしょう。


このテキストの制作に込めた思いとは?

実際に業務に携わっていると、どうしても自分の関連する技術のみにとらわれがちとなります。いつでも広い視野で、あらゆる角度から最先端の技術を捉え、システムなどの提案や構築ができるようにと考えています。


苦労した部分・気を遣った部分はどんなところですか?

非常に多岐にわたる分野であるだけに、網羅的に関連ある技術を示すことと、その技術レベルを合わせるのに苦労しました。また、単なる知識や実現するための技術だけでなく、技術をとりまくさまざまなコンセプトや法制度を学んでいただけるように、ある1つの技術の紹介に偏らないように調整しました。さらに、進歩が激しい分野ですので、できるだけ長く使えるよう陳腐化してしまう内容を避け、コンセプト中心に記述しました。


最後に、このテキストで学ぶ方へのメッセージを。

技術の進歩は非常に激しいです。これに乗り遅れないようにウォッチしていくことは大切です。しかし、決して忘れてはならないのは、利用する人間の存在です。いつでも、人に優しいシステムを構築していただくことを願っています。



[監修]西原 清一氏
筑波大学 名誉教授

監修を担当し、編集作業で何度か徹夜もしました。この本は、より専門的にサイバー社会で仕事をしていくための必須の事項をカリキュラムとしてまとめています。ページ数の割には、欲張って多くのキーワードが盛り込まれ、たいへんやさしく説明されていることに気づかれることと思います。インターネット、Web、マルチメディアの世界は急速に変貌している世界ですので、1年も経てばテキストにない言葉がどんどん登場します。このテキストも、時代の動向を的確につかみ、アップデートを続けていくことが大切だと肝に銘じています。