編集長インタビュー

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編集委員長 木村 卓氏
このテキストはどういう本ですか?

3次元CGを使った静止画制作のために必要な知識と技術を学ぶことを目的とした教科書です。また、「CGクリエイター検定 ディジタル映像部門」の、主として3級を受験しようとする学習者のための教材でもあります。3次元CG制作を実際にはじめる以前に、最小限必要な基礎知識を学べるテキストとなっています。


想定されている読者はどのような人達ですか?

CGを使ったディジタル画像制作やデザインを専門に学ぶ学校や学科の1年次、個人の自学自習の教材として使ってもらうことを想定しています。


このテキストの構成を簡単に教えてください。

「chapter1 コンピュータグラフィックスの基礎」では、CGへの理解を深めるうえで必要な歴史とその応用について解説しています。「chapter2 表現の基礎」では、デッサン、形と色、2次元CG制作、タイポグラフィ、レイアウト、ピクトグラムとダイヤグラムといった、デザインの基礎知識について解説しています。「chapter3 3次元CGの制作」は、このテキストの中心となる章です。モデリング、マテリアル表現、カメラワーク、ライティング、レンダリングという基本的な制作の流れに沿って、どのような制作環境下でも共通する内容を中心に、3次元CGによる静止画制作に必要な基礎知識について解説しています。
「chapter4 技術の基礎」では、3次元CG制作に関連する技術的な基礎知識について解説しています。「appendix」では、作品制作の際に制作者が配慮すべき知的財産権と、各種のファイル形式について解説しています。
加えて、chapterごとに「オーバービュー」と「キーワード」を設けました。「オーバー ビュー」によって、chapterごとの概要や、テキスト全体のなかでの位置付けが一目でわ かるようになっています。また「キーワード」では、chapterごとの学習すべき重要なポ イントがまとめられています。さらに、chapterの要所に「確認課題」も設けました。「確認課題」によって、学習した内容の理解度を確認することができるようになっています。


このテキストの特徴はどういったことでしょう?

CGの技術的な側面だけではなく、表現の基礎についても解説しており、その両面を網羅している点だと思います。この1冊で、3次元CG制作のために最小限必要な基礎知識を習得できる構成となっています。


このテキストの効果的な使い方を教えてください。

『入門CGデザイン』では静止画による表現を中心に解説しています。さらに深く学びたい場合や、動画による表現を目指す方は、『ディジタル映像表現』を活用することをお勧めします。『ディジタル映像表現』では、『入門CGデザイン』ではとり扱わなかった3次元CGによる映像制作についても解説しています。CGデザインに関する基礎的な知識や技術について『入門CGデザイン』で学んだ後に、より高度な知識や技術について『ディジタル映像表現』で学ぶことで、効果的な学習ができる構成となっています。


このテキストの制作に込めた思いとは?

どのような手法を用いる場合でも、作品を通して人に何かを伝えるためには、表現の基礎を学ぶことが重要であると考えています。そのため、デザインの手法についても多くのページを割いて解説しています。CGの制作技術と共に、デザインの手法を中心とした表現技術も学んで欲しいと思います。


苦労した部分・気を遣った部分はどんなところですか?

編集に関しては、分かりやすさに注意を払いました。全ページカラーで、このテキストのために新たに制作した図版やイラストをふんだんに使用しています。とくに「chapter3 3次元CGの制作」では、共通の3次元CGモデルを使い、モデリング、マテリアル表現、カメラワーク、ライティングの制作工程を順番に解説しています。これによって、制作の流れを具体的にイメージしていただけると思います。


最後に、このテキストで学ぶ方へのメッセージを。

3次元CGによる表現を習得するには時間がかかるかもしれません。しかし、CGによる表現の可能性は広く、表現手段のひとつとして習得することで表現の幅を広げることができると思います。そして、CGによる表現の面白さや楽しさを感じてもらえればと思っています。